世界大手旅行会社のTrip.comグループ、CEOが語る「女性の活躍は企業の成長に不可欠」、同社の女性社員率は5割超

Trip.comグループ(旧シートリップ)の孫潔(ジェーン・スン)CEOは、ゴールドマン・サックスが中国・清華大学で開催した「10,000 Women(1万人の女性)」イベントで、ゴールドマン・サックス会長兼CEOのデービッド・M・ソロモン氏とトークセッションを行い、新鋭の女性起業家たちを前に、順風満帆なキャリアを築く中で直面した課題の数々について、 「働く母親であるということは2つのフルタイムの仕事をかけ持ちしている状態である上、インターネット企業のCEOとなることで24時間稼働の仕事がもう一つ増えることになった」と語った。

ゴールドマン・サックスの「10,000 Women」プログラムは、女性の起業家たちに教育やメンタリング、資金的援助を提供することで経済成長の実現を目指している。2008年の発足以来、このプログラムは56ヵ国にわたって何千名もの女性実業家にトレーニングや支援を提供。中国においても1940名以上の女性起業家が参加している。

スン氏は、中国のインターネット業界において数少ない女性CEOの一人であり、ビジネスにおいてジェンダーの平等を推進したことが評価され「アジア・ゲーム・チェンジャー賞」を受賞。そのなかで、「キャリアの中で女性は特有の課題に直面することがある一方で、独自の強みを企業にもたらすことができる」とも述べている。

さらに 企業からのサポートによって、女性のリーダーはコミュニケーションや思いやり、マルチタスク性の点で、力強く多様なチーム形成に貢献すると発言。「スタッフ一人ひとりが能力を最大限に発揮できるようサポートする責任を強く感じている。そのため、キャリアと家庭のどちらかのみの選択を迫られることのないよう当社女性スタッフを後押しする方針を実施している」と付け加えた。

スン氏がCEO就任以来、Trip.comグループは出産直後の社員を対象としたフレックスタイム制度や妊娠期間中における諸手当、キャリア重視を選択した女性社員を対象にした卵子凍結助成金制度など先進的な制度を取り入れてきた。Trip.comグループの女性社員在籍率は現在、シリコンバレーに所在するインターネット企業平均の倍以上となる50%を超えている。

一方、ソロモン氏も「ビジネスにおける女性のエンパワーメントはゴールドマン・サックスの成功にとって不可欠」と強調。「世界銀行および当社グローバル・マーケット・インスティテュートの研究をきっかけに、『10,000 Women』プログラムは、女性に教育の機会を提供しエンパワーメントを推進することがGDPの成長につながることを証明する機会になる」と述べた。

スン氏によると、スタッフへのサポート体制の充実は職場におけるダイバーシティを推進し意欲を高め、ひいてはポジティブで生産的な企業文化醸成につながったという。「出産をはじめとした重要なライフイベントにおいてスタッフをサポートすることで、コミットメントおよび愛社精神がそれより大きなスケールで返ってくる」と分析。「今後数年間において、女性スタッフがもたらすメリットについて企業は次第に認識するだろう」と付け加えた。

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