バニラ・エア、「日本基準」を目指し、旅行会社や地域との取組みも

エアアジア・ジャパン代表取締役、石井友祥氏(写真)は2013年11月1日付けで就航する新ブランド「バニラ・エア(Vanilla Air)」発表の記者会見の場で、今後の新ブランドの戦略と方向性について語った。多くの人をリラックスさせるバニラの香りのように、「身近に空の旅をご利用いただき、世界中の人々により楽しく、価値のある余暇を過ごしていただきたい」というコンセプトのもと、ターゲット層は老若男女、ファミリー、グループ、訪日旅行者など幅広い旅行者にアプローチする考え。運賃については、「少なくとも大手の半額」をめざしてプロモーション運賃などを展開する。

路線展開などについてはANAのマルチブランド戦略のもとに9月に発表される予定。基本的には、成田空港を拠点にリゾートレジャー路線に特化、国際線に比重を置いた新しいLCCとして展開する。特に、石井氏は訪日旅行者の取組みを強調しており、近距離のアジア路線網が強化されそうだ。

また、記者会見の場で、石井氏はこれまでのエアアジア・ジャパンとしての予約システムが日本の市場では複雑で使いづらく安定性が低かった点に言及。これは、エアアジアのグローバルシステムを利用した経験からのコメントで、新会社は日本人にも使いやすいシンプルで安定性のある予約システムの構築を目指す。また、石井氏は日本市場で新たなマーケットを開拓するためにも、旅行会社や就航先の地域と取組みが重要である、という考えだ。日本発着のLCCとしてこうした新たな施策を実行し、安心感、安定感のある誠実なサービス、レジャー路線ならではの楽しさ、ワクワク感を提供することで新たなLCC展開を目指す。

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