ツーリズムEXPOジャパン2015、開催概要と新事業を発表 -最大出展は沖縄とブランドUSAに

日本観光振興協会(日観振)と、日本旅行業協会(JATA)は、2015年で2回目となる「ツーリズムEXPOジャパン2015」の実施概要を発表した。「新しい旅が始まる。」を掲げて成功をおさめた昨年の実績と反省を踏まえ、改善を各種盛り込んだ内容だ。2014年以上にSNSを使った情報発信を行い、国内大使館などの在日外国人へのプロモーションを強化することで、昨年を超える17万人の来場者を目指す。

*画像は左からツーリズムEXPOジャパン実行委員会副委員長の見並陽一氏、委員長の田川博己氏、推進室室長の池田伸之氏


IMG_8670このほど開催された実施概要の発表記者会見では、ツーリズムEXPOジャパン実行委員会 委員長(JATA会長/写真右)の田川博己氏が今年の位置づけを「ステップイヤーの事業展開を行っていきたい」考えを明らかにした。

実行委員会では、2020年の東京オリンピックまでを視野に中長期的な戦略を立てており、その一つ前のオリンピックとなるリオデジャネイロ五輪が開催される2016年を一つの節目としている。これは、リオデジャネイロでのオリンピック終了時に次の開催地として東京に再度注目が集まるタイミングだ。


IMG_8629ツーリズムEXPOジャパン実行委員会 副委員長(日観振理事長/写真右)見並陽一氏は、今年の取り組みで昨年の反省を踏まえた改善を実施したことに自信を見せた。

特に、新たな懸賞事業として「ジャパン・ツーリズム・アワード」を設定したことを紹介。「頑張っている人々に光を当てることで、モチベーションの向上につながる(見並氏)」として、懸賞事業を軸にイベントを効果的なものとしていきたい考えを語った。

また、見並氏は、日観振が統合前に実施してきた「旅フェア」との違いについても言及。初回のツーリズムEXPOでは、海外旅行と共同で実施することで、家族連れや若い層が多いことを実感したという。こうした人がゆったり過ごせるスペースの確保など、来場者の満足度を高めることで「翌年に、さらに人を誘っていきたくなるイベントとしたい」と意欲を見せた。

展示会では、東京ビックサイトの5ホールを活用し、国内外の出展者がBtoB、BtoC向けに魅力をアピールする。イベント推進室によると、現在のところ国内外の出展者によるコマ数や約1500。検討中の出展者候補も多く、最終的には1600コマを見込んでいるという。

国内では、広域プロモーションなども含めて今年も47都道府県が出展。北海道新幹線開業に向けてオール北海道による出展も。国内最大の出展者は沖縄県で60コマ(昨年は50コマ)。各地域が拡大傾向にあるが、特にコマ数を増やしたのは奈良県(昨年1コマから10コマへ)、栃木県(昨年1コマから9コマへ)。また、ショッピングツーリズム協会が昨年の1コマから30コマに拡大する。

海外出展者で最大となるのはブランドUSAの60コマ。国交正常化50周年を迎える韓国は50コマ、訪中団が帰国したばかりの中国は昨年の10コマから20コマとなった。また、中央アジア5ヵ国(カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン)を特集展開するなど、新たな海外旅行のデスティネーションを提案する。

今回発表された今年のイベント内容と新たなポイントをまとめてみた。


ツーリズムEXPOジャパン2015開催概要と新たなポイント

1、 国際観光フォーラム・シンポジウム

2015年のテーマは、「Tourism & Culture-旅と文化-」。基調講演には、元世界貿易機関(WTO)事務局長で、世界観光機関(UNWTO)補助機関として組織されている世界観光倫理委員会議長パスカル・ラミー(Pascal Lamy)氏が登壇する。

新たなポイントは、シンポジウムへの参加のしやすさ

2015年は各種シンポジウムの日程を2日間に分散。従来は1日の中で、複数同時進行されてきたが、参加者がすべてのシンポジウムに参加できるように配慮した。また、参加費用をプログラム別とし、ひとつあたり2160円(基調講演・シンポジウムは3240円)に設定し、初めての参加者も参加がしやすいものとした(全プログラムの参加登録料金は、10800円)。

また、新たな取り組みとしてインターナショナル・ツーリズム・リーダーズ・ミーティング を実施する。ASEANと日本の行政・地域・宿泊・観光・交通の専門家、異業種も含めた観光に取り組む官民のリーダーが会議を行うもの。将来的には世界の観光産業界のリーダーが集う「インターナショナル・ツーリズム・リーダーズ・サミット」を目指す。


2、海外旅行・国内旅行の商談会とメディアミーティング

国内外から出展するサプライヤーと旅行会社の商談会は、9月24日と、25日の両日。アポイント制のほか、展示ブースを訪問する自由商談の機会を設けた。また、昨年に続き取材・媒体露出などの商談を行う「メディアミーティング」も実施する。

新たなポイントは、商談会の効果測定

今年は商談の効果を測るため、成約件数や成約額などのヒアリング調査を実施する予定。定量的にその商談効果を分析し、結果を次年度以降に活かしていく。


3、新たに顕彰事業「ジャパン・ツーリズム・アワード」を創設

国内・海外・訪日の各領域の観光分野で日本を代表する権威ある賞として「ジャパン・ツーリズム・アワード」を創設する。現在のところ、応募者または推薦者が各地域・部門を選択して応募。部門賞、部門別優秀賞を選出したうえで、最終的な最高位表彰として「ジャパン・ツーリズム・アワード大賞」を選出する。また、別の領域としてUNWTO(国連世界観光機関)部門賞も設定。顕彰事業全体で観光産業の地位と価値の向上を目指す。


4、JAPAN NIGHT 

新たなポイントは、都市型MICEの具現化

日本のおもてなしを体験できる交流会として昨年は東京・上野の東京国立博物館で開催された「JAPAN NIGHT」。昨年のユニークベニューに続き、今年は、都市空間を活用した「都市型MICE」を具現化。丸の内エリアで行幸通り、丸の内仲通りたJPタワー、丸ビルの占有エリアなど広域な一帯で「ユニークエクスペリエンス」を目指したイベントへ。

このほか、昨年と同様に日本政府観光局(JNTO)が主催する「VISIT JAPANトラベルマート(VJTM)」、「VISIT JAPAN MICEマート(VJMM)」も同時開催。海外旅行、訪日旅行、国内旅行の三位一体の観光イベントとして取り組む。

「ツーリズムEXPOジャパン」とは、海外旅行・訪日旅行および国内旅行の振興を目的に、観光産業が核となって全産業や地域の力を結集して実施する世界規模の旅イベント。2015年9月24日から9月27日の4日間、東京ビッグサイトで開催する。

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(トラベルボイス編集部:山岡薫)

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