世界20か国で日本好き1位はベトナムと台湾、関心では「ロボット工学」もランクイン ―ジャパンブランド調査2015

電通の全社横断プロジェクト「チーム・クールジャパン」と電通総研「ジャパン・スタディーズ・グループ」はこのほど「ジャパンブランド調査2015」を実施した。世界20か国・地域を対象に、日本に対する好感度(親日度)や日本についての興味・関心・イメージなどを調査したもの。それによると、親日度ではベトナムと台湾が同点1位で、ベトナムは2年連続のトップ、台湾は前年5位からのランクアップとなった。3位は昨年同様タイ、続いてインド(前年4位)、フィリピン(前年7位)、ブラジル(前年9位)が同点4位となっている。

「日本のもっとも好きなところ」に関する世界全体による評価では、1位が「伝統文化」、次いで「食」「技術力」の順となった。その一方で、ベトナムによる「日本のもっとも好きなところ」は、「日本人(の気質)」勤勉」が1位、次いで「技術力」、「伝統文化」の順。台湾では「食」が首位、続いて「自然」「歴史的建造物」が人気となっており、同じく親日度が高い国でも、興味を持つ視点が大きく異なる点が明らかになっている。

「日本のもっとも好きなところ」の国別トップ3は以下のとおり。

電通:報道資料より

「日本について関心のあること」では、「日本食」が1位で、2位「日本への旅行」、3位「日本の温泉」、4位「日本庭園」、5位「日本の四季」と続き、旅行関連では「日本のリゾート」も8位にランクされた。総じて、日本の独自性が感じられる場所や季節が多くの国にとって興味の対象となっている様子がわかる。ただし9位には「日本のロボット工学」がランクされており、日本の技術力の高さに対して強い興味を持つ傾向もみられた。

「興味関心のある日本の物事」トップ10は以下のとおり。


電通:報道資料より

「日本で行きたいところ(訪問意向)」は、全体でみると1位「東京」、2位は「大阪」、3位「京都」、4位「北海道」、5位「沖縄」の順。このうち東京に訪問意向を示したのは全体の89.5%、大阪・広島も全体の7割以上となっている。

ただし国別にみると、中国、香港、台湾では「北海道」の人気がトップで、韓国では「沖縄」がトップ。国によって、京都や大阪のほか、鹿児島や名古屋といった地方も上位にランクされる傾向がみられる。また「日本の地方で体験したいもの」では、「自然」「温泉」などに交じって、中国、香港、韓国、台湾など複数の国で「ラーメン」が上位となっており、いわゆる「ご当地ラーメン」への強い関心もうかがえる結果となっている。中国での「酒・焼酎」、香港での「和牛」、台湾での「水産物」といった項目も特徴的といえる。

「日本の地方についての認知と訪問意向」トップ5は以下のとおり。


電通:報道資料より

「日本の地方で体験したいもの」トップ5は以下のとおり。

電通:報道資料より

この調査は、2015年4月17日から27日にインターネット上で実施されたもの。対象となった国は中国(北京、上海)、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアの20カ国・地域。対象者は20歳から59歳までの中間所得層以上の男女。サンプル数は各地域ごとに200ずつの合計4000サンプル。

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