バニラエア、旅行3社と連携スタート、定時運行率85%へ -具体策が明らかに

ANAホールディングス傘下の新LCCバニラエア(現エアアジア・ジャパン)、代表取締役の石井友祥氏は同社の12月就航に向けた路線発表の記者会見の場で、同社の具体的な運営方針などに言及、「バニラエアらしさ」にこだわった運営の具体策を明らかにした。また、直販が主となるLCCとしては数少ない「旅行会社との連携」を重要視する姿勢を明かしてきたが、すでにHIS、ビックホリデー、さわやかプラス(てるみくらぶ関連会社)などの3社とパートナーシップを組むことが決定しているという。

石井氏は、LCCとして安全運航をしていくために、最も優先されるのは「安心・信頼」と語り、信頼獲得のために、定時出発率85%以上(遅延率15%以下)を目指す考えを明らかにした。同社が、LCCとしては異例の「受託手荷物20キロ無料」を掲げたのも、それを実現させるためのひとつの手段だという。

代表取締役の石井友祥氏

ANAホールディングスのマルチブランド戦略のもと、成田に拠点をおいたレジャーのLCCモデルを作り上げるにあたり、同社はFaceBookを通じたキャンペーンを実施。バニラエアへの旅客から意見を集めている。そこに集まったコメントを集約すると旅行者の同社への期待は「バニラエアらしさ」であるという。石井氏は、これをもとに「バニラエアらしさを感じてもらいたい」として、提供するサービス内容に自信をみせた。

なお、エアアジア・ジャパンとして2013年8月の利用率は88%、9月は81%を達成の見込みで好調さを維持している。この数値について、石井氏はエアアジアとの「提携解消後、短い時間で社員が努力した」ことを挙げ、「これが新生バニラエアの成功の核心につながっている」と社員の熱意の高さを強調した。


▼独自開発のウェブで利便性向上、ダイナミックパッケージも

LCCの直販で重要な予約の経路として、同社はウェブサイトの充実を図る。同社ウェブサイトは、エアアジア・ジャパン時はグローバルシステムのため自由度が低かった。その反省を踏まえ、バニラエアとして再出発するにあたり今回は独自で開発、自社運用による自由度の高いサイト管理ができるようになるという。ブランドコンセプトを表現したデザイン、簡単で操作しやすい予約画面、運航状況などのタイムリーな発信、就航地の便利で役立つ情報をスピーディーに提供する方針だ。また、航空券予約と同時に宿泊予約などができるダイナミックパッケージによる旅行販売も予定している。

なお、日本で需要の高い「電話予約センター」も設置。手数料を300円として予約を受け付ける(予約センター0570‐200‐858)。


▼ANAとの競合「心配ない」、マイレージ連携は「選択肢」

石井氏は、会見の質疑応答で「ANAと重複する路線で食い合いが起きないか」との質問に対して「心配していない」と回答した。これは、特に台北、ソウル線に当てはまること。同氏の考えは、同路線の旅客がANAはビジネス旅客、バニラエアはレジャーの旅客の獲得を目指しているため重複することはないだろうとみている。

また、予約システムなど、現在のところ独自で開発中だがANAと連携してコスト削減になる部分があれば連携したい考え。マイレージ提携は未定だが、「今後の選択肢のひとつではある」と言及した。

最後に同氏は、「2015年には黒字にしたい。」という考えを強調。株主のANAホールディングスに「貢献したい」と意欲を改めて強調した。


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