JTB、「交流文化賞」受賞の活動を初商品化、石川県の「花嫁のれんのまち」

JTBは、地域の活性化や魅力づくりに取組む「JTB交流文化賞」事業で、最優秀賞を受賞した地域の取り組みを盛り込んだ初めての旅行商品を販売する。
商品化されたのは昨年、最優秀賞を受賞した石川県七尾市の取り組み。一本杉町町会の活動『「花嫁のれんのまち」のと・七尾 一本杉通り「語り部処」でふれあい「茶の間の観光」』をもとに企画し、グループ・団体向け商品のAユニット JTB「地恵(ちえ)のたび」シリーズで販売。石川県七尾市を訪れる「地恵のたび 七尾」と命名し、2013年11月14日から受け付けを開始する。

この商品では、銘菓とお茶を楽しみながら、加賀地方特有の美しい文化である「花嫁のれん」の展示見学と、のれんにまつわる語り部の話を聞ける。商売やさまざまな生活文化の語りが聞け、現地の人々と触れ合うことで地域の文化をより深く体感できる。「花嫁のれん」は、幕末から明治にかけて加賀藩の領地である加賀・能登・越中に見られた庶民の風習で、花嫁が嫁入りの際、玄関先で実家と婚家の水を半分ずつ混ぜて飲み干し、実家の紋を入れた花嫁のれんを嫁ぎ先の仏間の入り口にかけ、婚家の仏前で手を合わせ「どうぞよろしくお願いします」とお参りしてから結婚式が始まる。

石川県七尾市一本杉町が「花嫁のれん」を民家、商家の屋内に飾り、風に揺れるのれんを見ながら語りをする「花嫁のれん展」を開始。その活動が大きな反響を呼び、多くの人達が一本杉通りを訪れている。「JTB交流文化賞」は、地域に根ざした持続的な交流の創造と各地域の魅力の創出、地域の活性化に寄与することを目的として2005年に創設。地域活性化の取り組み事例を毎年募集・表彰している。



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