欧州の「見せかけだけの環境対策」規制に対応する新たな認証プログラム、宿泊施設やOTA向けにトラバリストが発表

国際的にサステナブル旅行を推進する「トラバリスト(Travalyst)」は、認証団体、宿泊施設、OTA向けに新たな認証プログラムを発表した。同団体は、Booking.com、Expedia、Googleなどが創設メンバーとして参画し、設立された非営利団体。新プログラムは、2026年9月に施行されるEUの「グリーン移行のための消費者支援指令(EU Empowering Consumers for the Green Transition Directive:ECGT)」で定められた基準を遵守できるように設計されている。

EUは、認証制度のガバナンス、透明性、検証要件を改善し、すべての業界でサステナブルな消費を促す目的でECGTを施行する予定だ。施行によって、「エコ」や「環境に優しい」といった客観的根拠がない一般的な環境主張(いわゆるグリーンウォッシング)が厳格に禁止される。違反した事業者は罰則の対象となることがあり、トラバリストはこうしたECGTに対応する認証を設計した。

また、宿泊施設のサステナビリティ認証は、現在、その基準が地域によって大きく異なるため、明確かつ基準に適合した認証ラベルを消費者に提供・表示するのが難しいという課題がある。

トラバリストの認証プログラム第1段階は、2024年春に開始。宿泊施設のサステナビリティ認証、基準および認証スキームを、トラバリストが定義したガバナンス基準に照らして審査することに重点を置いて設計された。

今回の第2弾では、ECGTの施行前に、各認証スキームが規制への準拠を確認できる仕組みを提供。関連業界のステークホルダーがECGTの要件に対応できるよう支援する。また、あらゆる規模の認証スキーム向けに、ECGTへの準備を支援する法律専門家が作成した指南書も提供する。

これにより、宿泊施設は、どの認証スキームがECGT要件を満たしているかを把握することが可能になり、透明性をもって消費者に提示することができるようになる。

トラバリストは、法令遵守を宣言した認証制度のリストを自社データハブで公開する予定だ。

トラバリストCEOのジュリー・チータム氏は「この取り組みは、宿泊施設事業者によるサステナビリティへの取り組みを消費者に示す確実な方法として、認証への明確さと信頼性を高めるもの。どの制度が規制遵守に取り組んでいるかを明確に把握できる」と説明している。

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