イタリア・ピエモンテ州とトリノ市、ミラノ万博とともに訪れる魅力をアピール

このほどイタリアのピエモンテ州とトリノ市から、州知事をはじめとしたミッションが来日し、日本の旅行業界に向けて観光客誘致のセミナーを実施した。これは、2015年に開催されるミラノ国際博覧会を契機にした観光客誘致が目的。ミラノから列車で約35分というアクセスの良いトリノ市や州内の観光地は、ミラノ万博ともに訪れる価値のあるデスティネーションであることをアピールした。


トリノ市のピエロ・ファッシーノ市長

来日したトリノ市のピエロ・ファッシーノ市長によるとミラノ国際博覧会が開催される2015年は1年を通して様々なイベントを用意。また、観光客向けの特別なイベントやパッケージを用意する。特に、来年詳細が発表される「イタリアン・オペラ・フェスティバル」については日本人向きの趣向となるという。


左:アリタリア‐イタリア航空アジア地区統括副社長 ジャンル化・テスタ氏

トリノ市は2006年の冬期オリンピックが開催されており、宿泊施設や空港、鉄道などのインフラが充実。大型の会議場などの整備も進み、現在では国際会議などが多く開催されている。また、全長18キロにわたるイタリアンブランドが並ぶショッピングアーケードやサヴォイア王家の宮殿など、歴史的な遺産も豊富だ。同市は、こうした観光の強みをアピールするために、トリノオリンピックのフィギアスケートで金メダルを獲得した荒川静香さんを観光PRのDVDに起用するなどして日本人の誘致を強化している。

なお、ピエモンテ州の全世界からの観光客宿泊数は年間1200万人泊。その半数近くがトリノ市への宿泊だ。同市は、2015年の万博効果で「少なくとも州全体で100〜200万人泊は増える」との考えで、年間5000〜6000泊の日本人旅行者についても増加を期待している。

(トラベルボイス編集部/山岡薫)

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