外務省、韓国と中国への渡航に注意喚起、MERSコロナウイルスの感染症発生で

外務省は2015年6月2日付で、韓国および中国における中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスによる感染症の発生を受け、渡航情報(スポット情報)を発出した。両国への渡航・滞在予定者や現地滞在者は、現地日本国大使館や総領事館等のホームページなどを含め、最新情報の入手とともに、海外安全ホームページなどを参考に感染予防に努めるよう、呼びかけている。

韓国では6月2日現在、累計25名の確定感染者が確認され、そのうち2名が死亡、1名が中国広東省の指定医療機関で治療中だ。1例目の感染者は4月18日~5月4日までMERS流行国のサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)など中東諸国を訪問し、5月2日にバーレーンを出国。4日にカタール経由で帰国していた。5月11日に発症し、5月20日に感染を確認。国家指定医療機関で治療されている。

また、中国では5月28日に韓国から香港経由で広東省に入国した韓国人1名について、5月29日にMAERS感染を確認。中国で初のMERS感染例となった。

なお、世界保健機関(WHO)によると、MERSの感染者は2012年9月以降、累計で1154人の確定感染者数が確認され、このうち関連死亡者数は少なくとも434人にのぼるという。


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