ヤフー子会社、直前キャンセル対策で「事前決済」促す仕組みづくりへ、ペイパルと連携で

ヤフー子会社のダイナテック社は、越境EC決済の世界大手「ペイパル(PayPal)」とシステム連携を開始する。ダイナテック社が宿泊施設に提供する予約エンジン「Direct In」を利用する宿泊施設が、同システムで運営する公式サイトのオンライン決済の手段としてペイパルを選択・導入できるようになるもの。両社は、事前決済を促すことが、このところ大きな課題となってきているオンライン予約利用者の当日キャンセル・ノーショウ(予約しても現れない客)対策の一環となるとして、アピールする。

*写真:ダイナテック社齋藤氏(左)とペイパル橋本氏

ダイナテック社の代表取締役副社長、齋藤克也氏は、今回の連携の最大の狙いを「インバウンド対策」と話す。ペイパルは、世界に年に1回以上利用するアクティブユーザー約1.8億人 、203か国・地域で100以上の通貨に対応。齋藤氏は、外国人にとって身近な決済手段を導入することで、旅行者の事前決済が増えるとして自信をみせた。

ペイパルは、ネット上でID・パスワードを入力することで決済(ID決済)ができるデジタルウォレットサービス。ペイパル東京支店ラージマーチャントセールス部長の橋本知周氏は、ユーザーがカード情報入力をしなくてもよい点、企業側もカード情報を保有せずにすむメリットを強調する。また、今後は、世界で導入されている複数デバイスでのログイン省略の機能を日本でも導入していく計画を明らかにした。

また、ペイパルには管理画面から請求書を発行できる機能がある。両社は、この機能をダイナテック社が提供するPMS(予約管理機能)とともに活用できるスキームも開発していく計画だ。これが実現すると、宿泊施設は公式サイトだけでなく、OTA経由、電話、メールの様々な予約者に対して事前に請求書を送付して、決済を促すことが可能となるという。

齋藤氏は、こうした事前決済を増やすことで「予約(数)に対する影響はないだろう」とみている。「(宿泊施設の)自社予約革命を進めていく」と語り、今回の展開に自信を見せた。

ダイナテック社が提供する予約エンジンを利用している宿泊施設は約2400施設。本体のYahoo!トラベルでも、ダイナテック社を介した「公式サイトプラン」の掲載を始めている。ヤフーとしては、宿泊施設の直接契約で掲載をする独自商品「Yahoo!トラベルプラン」の取扱いを強化「一休.com」の買収を行うなど、トラベル分野で積極的な展開をみせている。

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トラベルボイス編集部 山岡薫

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