東京都の新知事・小池百合子氏、「東京ブランド」の確立に強い意欲、専門組織で発信強化へ

東京都知事に就任した小池百合子氏が2016年8月2日に就任記者会見を行ない、質疑応答での質問に答える形で東京のブランディングに関し、「成長戦略の一つ」とし、「徹底してやっていきたい」と強い意欲を示した。

小池氏は選挙戦でも、その他の公約と共に「東京ブランドの確立と観光・インバウンド客のさらなる増大」を訴えてきた。まずは切り子や繊維など東京のブランド、宝物を海外の目も含めてあぶり出す。物品のみならずお祭りといった文化体験なども対象に入れる考えだ。ブランディングではこれらに付加価値を付け、対外的に発信していくが、取り組みを推進する上で専門の委員会や組織などの発足も考慮していることを明かした。

想定しているのは、フランスのブランディングを推進した「コルベール委員会」。ファッションやジュエリー、インテリア、シャンパン、料理、ホテルなどの高級ブランド75社が構成する組織で、世界各地でのイベント開催によるブランド発信や消費・市場調査、さらに偽造品防止対策活動や人材育成なども行なっている。

小池氏は、コルベール委員会について「本を書こうと思っていたぐらい研究していた」といい、「海外発信の際に相互に連携して良い効果を生み出している」と優れた取り組みであることを提示。都知事として東京版コルベール委員会のような組織を発足し、東京オリンピック・パラリンピックと並行することで相乗効果に繋げたい考えを語った。

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