オーストラリア政府観光局、31億円投じ「水」にちなんだ観光資源を訴求、仮想現実(VR)や360度映像など最新技術も駆使

オーストラリア政府観光局 ノースアジア地区局長 アンドリュー・ホグ氏

オーストラリア政府観光局(TA)はこのほど、都内で「絶景大陸オーストラリアキャンペーン発表会〜オーストラリアを感じる夕べ〜」を開催した。ブルーを基調に演出された会場内では、今年のキャンペーンテーマである「海や水辺」の映像を壁360度に投影し、バーチャル・リアリティ(VR)ヘッドセットでの360度映像を披露するなど、旅行業界関係者180名のゲストを楽しませた。

2016年は海や水辺をテーマに、VRや360度映像技術を駆使

リアリティ感ではPCよりもスマートフォンのほうがおすすめだ

「私のイチオシ(There’s nothing like Australia)」グローバルキャンペーンの一環として掲げられた2016年のテーマは「海や水辺(Aquatic and Coastal)」。オーストラリアへ訪れる旅行者の7割が、海や水辺の体験をしているという調査結果※に基づき、総額4000万豪ドル(約31億円)を投じてオーストラリアの美しいビーチなど、水にちなんだ観光資源を世界に向けて訴求する。

今回はそのマーケティングツールとして、VRや360度映像など最新技術を採用。体験型のクリエイティブ映像をウェブサイトやSNSなど、各種チャネルを通じてグローバル発信していく。日本マーケットでは「絶景大陸オーストラリア」キャンペーンと銘打ち、2016年9月1日より本格始動。360度映像はTA日本語サイト(www.australia.com/360JP)でも閲覧することができる。

好調な日本マーケット、今後にも期待

オーストラリアは2015年9月以降連続してプラス成長を遂げており、2016年上半期も28%増と好調。昨年、ANAが羽田/シドニー線に新規就航したほか、カンタス航空も羽田/シドニー線と成田/ブリスベン線に就航するなど、日豪間の航空ネットワークが拡大していることが背景にある。日本は現在、全世界の渡豪者において訪問者数6位、支出額7位につけており、豪ドル安も追い風となって、今後更なる伸びを期待している(オーストラリア政府観光局 ノースアジア地区局長 アンドリュー・ホグ氏)。

その成長維持に向けた日本マーケットでの取り組みの一環としてTAは、9月のツーリズムEXPOジャパンへの出展、ファムトリップ(視察ツアー)の実施や、オージー・スペシャリスト・プログラムのなど、旅行業界向けに積極展開すると同時に、テレビ、雑誌、新聞、交通広告、旅行会社店舗などでもキャンペーン促進を行っていく。

※調査結果

日本人旅行者において水辺の体験に対する期待値は、オーストラリア訪問前では41%だったのに対し、訪問後には56%に上昇しており、実際の体験の満足度が高いことを表しているという。

   オーストラリア政府観光局:報道資料より

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