世界最古の温泉宿「慶雲館」の元経営会社が解散、運営は継続 ―東京商工リサーチ

東京商工リサーチによると、世界最古の宿とされる山梨県西山温泉「慶雲館」の元運営者(現・湯島)が2018年6月30日の株主総会で解散を決議した。別会社(西山温泉慶雲館)に旅館事業を譲渡し、同施設は継続して運営されている。

「慶雲館」は飛鳥時代(西暦705年)に創業され、ギネスブックにも最古の宿と認定されている施設。温泉は開湯から一度も枯れておらず、施設はリニューアルをおこないながら高級温泉旅館として運営されてきた。2000年3月期には9億9600万円の売り上げを計上していたが、昨今は消費低迷や価格競争激化などの影響で売り上げが低調に。2016年3月期は5億9600円まで落ち込み、過去の投資負担が大きく赤字となっていた。

その状況を受け、元運営会社は2017年6月に会社分割をおこない、新設した西山温泉慶雲館に旅館事業を譲渡して解散した。第53代目の当主は「先代の意向を引き継ぎ、次の継承まで歴史を守っていきたい」と語っている。

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