タビナカ体験予約「Klook(クルック)」、シャングリラ・ホテルと戦略的提携、深い地元体験でミレニアル世代狙う

現地アクティビティ予約プラットフォームのKlook(クルック)とシャングリ・ラ・ホテルズ&リゾーツは2018年12月5日、戦略パートナーシップの提携を発表した。シャングリ・ラ滞在客や同ホテル会員組織「ゴールデンサークル」メンバーは、Klookのプロダクトを利用する際、ポイントの利用や累積が可能になる。また2019年から、シャングリ・ラが提供するユニークなプロダクトがKlookに登場する予定で、両社はマーケティング面でも協力していく。

シャングリ・ラでは、現地に滞在中、あるいは移動中の旅行者ニーズに強いKlookと提携することで、便利なテクノロジーを重視するミレニアル世代の取り込みに活かしたい考え。「多様化する旅行者の要望に対応することが狙い。Klookとの提携により、滞在客に、より深いローカル体験を提供できるようになる」(アイリーン・リン・マーケティング担当副社長)としている。

一方、Klookのアニタ・アイ最高レベニュー責任者(CRO)は「昨今のラグジュアリートラベラーはテクノロジーを重視し、スマートで便利、現金不要のソリューションを好む。あらゆる利用者の要望に応えられるよう、常にプラットフォーム拡充に取り組んでいる」とのコメントを発表した。

具体的には、まず2018年12月から、バンコク、シンガポール、香港(九龍)のシャングリラ・ホテルで、「Klookコンシェルジュ」サービスを開始。ホテル内のタブレット端末で、宿泊客がKlookのプロダクトを予約できるようになる。QRコード決済やeバウチャー発行が可能なので、直前の間際予約にも対応できるとしている。ゴールデンサークル会員の場合は、Klookコンシェルジュ経由での予約分に応じたポイントも付与される。

またシンガポール、バンコク、北京、上海でKlookが提供している一部プロダクトを対象に、ゴールデンサークル・ポイントでの支払いを受け付け開始する。対象プロダクトは今後、順次、拡大する計画で、2019年秋までに6万件以上へと増やしたい考え。

シャングリ・ラでは、Klookとの提携開始を記念して、2019年2月28日までの期間、Klookコンシェルジュで予約したゴールデンサークル会員に100ポイントを贈呈。またKlook側は同期間、5%の割引を提供する。


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