GoToトラベル、札幌市・大阪市の除外で旅行各社が対応、観光業者には旅行代金の35%補填へ

国土交通省は2020年11月25日、観光需要喚起事業「GoToトラベル」の支援について、新型コロナウイルスの感染が再拡大している札幌市、大阪市を目的とする旅行への適用を一時停止すると正式発表し、具体的な停止の要件を公表した。11月20日に開催された新型コロナウイルス感染症対策分科会からの提言などを踏まえた。

具体的には、12月15日24時までに札幌市、大阪市に向けて出発する旅行の新規予約はGoToトラベル事業の適用を停止。12月2日0時から12月15日24時までに出発する予約済みの旅行についても割引対象外となる。11月23日までに予約していた場合、12月3日までにキャンセルすれば旅行会社などへのキャンセル料はかからない。

なお、観光事業者に対しては、12月15日までの新規受付停止をホームページなどを活用して周知徹底するとともに、必要なシステム改修を速やかに進めるよう通達。キャンセルの補填については、実損分ではなく、旅行代金の35%に相当する額(宿泊を伴う旅行は1万4000円/人泊、日帰り旅行は7000円/人が上限)をGoToトラベル事業の予算で負担することになった。キャンセル料見合いの支払い手続きについては、東京都除外の際の対応と同様にすることで検討している。

事業者がキャンセルの補填を受けられる条件は下記のとおり。

  • 旅行の目的地が札幌市、大阪市
  • 事業の支援対象となる旅行・宿泊商品として予約されたもの
  • 11月23日までに予約されたもの
  • 11月24日から12月3日までにキャンセルされたもの
  • 11月24日から12月15日に出発するもの
  • 事業者がキャンセル料を収受していないこと

札幌市、大阪市が適用除外となるなか、日本最大の観光地である東京都はどうなるのか。東京都の小池百合子知事は、「GoToイート」キャンペーンについて、食事券の新規発行の一時停止、すでに発行された食事券・ポイントの利用を11月27日~12月17日の期間中、利用を控えてほしいと求めた。「もっとTokyo」についても、11月28日~12月17日の期間を対象とする旅行の新規発売は中止となる。

旅行各社の対応は?

正式発表を受けて、GoTo事業で国内宿泊予約が急伸している旅行各社も対応に追われている。

JTBは、除外地域を目的とする旅行の新規予約を一時停止。予約済みの旅行は、キャンセル料なしで取消可能とする。支援対象外となっても出発を望む旅行者に対しては、支援額分の追加支払い、地域共通クーポン(紙)の返却を条件に、既存の予約内容で出発できるものとした。「るるぶトラベル」プランの場合は、予約者と施設の契約となるため宿泊施設に確認することを呼びかけている。 

楽天トラベルは、宿泊、ツアーともに新規予約に対して割引クーポンの再発行で対応。GoToトラベル適用のクーポンを「札幌市・大阪市の宿泊以外」「札幌市・大阪市の宿泊が対象」の2種類に分け、「札幌市・大阪市の宿泊が対象」の適用期間を12月16日以降の宿泊とした。また、予約済みの旅行者に対してはキャンセル料は請求なし、または返金の手続きをとるとしてキャンセルを促している。

リクルートライフスタイル運営の「じゃらん」では、対象期間・地域の新規予約に対してはGoToクーポンの対象外に。予約済みのユーザーに対しては、じゃらん側がGoTo対応クーポンの割引適用を外す対応をするため、サイト上でのキャンセルをすることを呼びかけている。キャンセルをしない場合には割引適用のない追加料金が発生する。

Yahoo!トラベルは、GoTo対象外エリアを目的地とするGoToキャンペーン適用の新規予約受付を停止。国の方針では対象外となる期間は12月15日までだが、現在のところ対象外期間を含むすべての宿泊期間で新規予約受付を停止している。予約受付停止期間に、国内宿泊(ヤフープラン)で12月16日以降の対象外エリアを目的地とする旅行を予約したユーザーには、後日「GoToトラベルクーポン」が適用できる予定としている。一方、ヤフーパック(ツアー)で同期間に予約した場合、後日のクーポン適用はできない。

キャンセルについては、支払い条件により対応が異なる。国内宿泊(ヤフープラン)の予約で支払いが現地決済の場合は、予約は有効となるが現地で支払う際にGoToクーポン値引き前の金額を支払うことになる。オンラインカード決済の場合、2020年7月31日 18時頃~2020年8月6日 15時頃までに予約手続きを行ったユーザーに対してはメールで通知のうえ自動キャンセル。8月6日15時頃以降に予約をしたユーザーは、クーポン値引き分を加算したGoTo適用前の料金で決済方法を「現地決済」に変更する。

ヤフーパック(国内宿泊+航空券)については主催会社から個別にメールで連絡するものとした。

また、ヤフー傘下の「一休」は、Yahoo!トラベルの宿泊予約(ヤフープラン)と同様の措置をとっている。これは、予約時の同意事項として表示している対応で、基本的に予約した旅行者は同意のうえで予約しているものとなる。

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