ニュージーランド政府観光局、東南アジア市場に熱視線、高い旅行予算で「質の高い客層」にアピール【外電】

ニュージーランド政府観光局(TNZ)は2023年秋、マレーシア、インドネシア、タイ、シンガポールの4カ国を巡るロードショーをおこなった。東南アジアは、ツーリズムの長期的な成長に欠かせない有望市場であるとの考えで、取り組みを強化していく。

TNZのアジア担当ジェネラルマネジャー、グレッグ・ウェイフェルバッカー氏は、「東南アジアからの旅行者誘致は、我々が目指す戦略に沿ったもの。我が国の経済、環境、文化、そして地域社会に恩恵をもたらす質の高い客層にアピールしていく」と話した。

TNZが実施した「ニュージーランドに関心ある旅行アクティブ層(AC=Active Considerers)」に関する調査結果によると、マレーシアでは、成人のオンライン利用者の35%が、ニュージーランドへの観光旅行を積極的に検討している「AC」であり、実数ベースでは約690万人にのぼるという。このうち44%が、次の海外旅行先について、第1候補はニュージーランドと回答した。

同様に、インドネシアでは、オンライン利用者の37%、約373万人がACという。こうした人々は消費意欲も高く、全体の40%は一人当たりの旅行予算が3500万ルピー(約2198米ドル=約33万円)以上。TNZでは「バリューの高い送客マーケット(ウェイフェルバッカー氏)」との認識だ。AC層の52%が、次の海外旅行先としてニュージーランドを挙げた。

タイのAC層は、成人オンライン利用者のうち24%、約780万人。このうち37%は、一人当たりの旅行予算が12万バーツ(約3305米ドル=約50万円)と回答しており、「最も消費額が少ない旅行者層の倍」と同氏は指摘した。

シンガポールもAC比率は27%と比較的高く、人数ベースでは約100万人。2022年10月以降、ニュージーランド旅行に対する関心は上昇に転じている。

東南アジア4カ国ロードショーでは、まだニュージーランドに行ったことがないバイヤーも含めて、現地側とのミーティングを行った。さらに、ソーシャルメディアや各種媒体を通じたデスティネーションのプロモーション活動にも力を入れている。

インドネシアやマレーシアでは、ムスリム旅行者が多いこともあり、同客層への対応についても参加者から質問が出た。ウェイフェルバッカー氏は「ムスリム旅行者を歓迎するために、ニュージーランド・イスラム協会連合の協力を得て、ハラール食に関する情報をまとめたガイドや、ムスリム情報の総合案内の整備などを進めている。ニュージーランドでハラール・ツアーを手掛ける旅行会社に関する情報も共有している」と話した。

シンガポールでのロードショーに参加したバイヤーの一人、Azza Travel & Tours社トラベルマネジャーのシティ・アイシャー氏は、まだニュージーランドを訪れたことはないものの、ムスリムにとって旅行しやすい国との認識を示した。

「ニュージーランドは、ムスリムにフレンドリーな旅行先で売りやすい。日本や韓国に比べて、まず英語がどこでも通じる。農家での羊の毛刈り、ハラール・フード、子供が楽しめることなど。特に自然の中での体験は、ポスト・コロナ期のシンガポールでは関心が高い。それからアドベンチャー・アクティビティなど、いずれもムスリム旅行者に人気だ。当社では、すでに2024年の団体ツアー向けに、複数の企画を作り始めているところだ」と話した。

ドル円換算は1ドル150円でトラベルボイス編集部が算出

※編集部注:この記事は、アジア太平洋地域の旅行業界情報誌大手「TTGアジア」から届いた英文記事を、同社の正式な許諾を受けてトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事: Tourism New Zealand reaches out to more markets in South-east Asia

著者: Rachel AJ Lee

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