世界の都市総合力ランキング2025、東京がニューヨークを抜いて初めて2位に、「観光地の充実度」など評価が上昇

森記念財団都市戦略研究所は、2025年版「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index:GPCI)」をまとめた。それによると、9年ぶりにトップ5都市の順位が変動。2016年から9年間3位が続いていた東京が、ニューヨークを抜き、初めて2位となった。

トップ5都市は、1位ロンドン、2位東京、3位ニューヨーク、4位パリ、5位シンガポール。そのほか、日本では大阪が18位、福岡が40位となった。

GPCIでは、世界の主要都市の「総合力」を、「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野で評価し、順位付けしている。

順位を上げた東京は、「文化・交流」と「居住」の2分野が、昨年に続き大きく評価を上げた。「文化・交流」分野では「外国人訪問者数」(3位)、「ナイトライフ充実度」(1位)、「観光地の充実度」(2位)などの評価が上昇した。

また、「居住」分野では「飲食店の多さ」や「働き方の柔軟性」(2025年から調査手法に変更あり)などが上昇し、順位を2つ上げ初めて1位となった。

「環境」分野でも、新規指標「企業のサステナビリティ評価」のスコアが高く2位を獲得したことで、昨年の18位から一気に7位まで順位が上昇。一方、「経済」分野は低迷が続き、昨年の10位から12位に下落する結果となった。

「交通・アクセス」は、昨年の5位から6位に低下。「国内・国際線旅客数」(3位)、「航空機の発着回数」(6位)など航空キャパシティに関する指標でスコアが増加した一方、「空港アクセス時間の短さ」(36位)が弱みとなっている。

大阪、「文化・交流」で13位に躍進

GPCIでは、パンデミック収束以降、世界的に国際観光が拡大するなか、「文化・交流」分野の変化にも地域差が見られたと言及。「外国人訪問者数」においては、パリやロンドンなど従来のトップ都市の伸び率に対し、大阪、東京、ソウル、上海など東アジアの都市で上昇が大きくなった。

大阪は、「文化・交流」で昨年の23位から13位に躍進。「外国人訪問者数」のほか、「国際コンベンション件数」や「文化イベント開催件数」などで順位が上昇した。

報道資料より

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