ミラノ万博、2015年開催に向けてチケット取扱業者契約について発表

ミラノ国際博覧会の運営会社Expo 2015は、日本の旅行会社向けのチケット販売契約についての説明会を実施した。ミラノ万博は、イタリアの魅力である「食」をテーマに2015年5月1日~10月31日までの184日間の開催期間で行われるもの。イタリア各地では万博を契機にした観光促進に力を入れており、各種イベントなども予定されている。見込み来場者数は外国からの800~1000万人を含む2000万人で、日本の旅行業界にとってもビジネスチャンスとなる可能性が高い。

説明会では、旅行業界向けに公認チケットの販売取扱契約について説明された。販売契約については、総代理店といった独占契約ではなく、EXPO社との販売契約締結が必要。契約の締結後は卸売りも可能だが、その場合はEXPO社への申請・承認が必要だという。また、販売はチケット単独でなく旅行関連サービスとの抱合わせの販売に限定される。

また、販売契約には以下の3つのオプションを用意しており、選択が可能だという。また、2と3については、全期間での最低枚数が約5000枚相当必要だがEXPO社より6~15%のコミッションが設定されている。

  1. 固定金額による大量買取り制度 (枚数や契約のタイミングにより金額固定)
  2. 1か月ごとに清算する都度購入制度
  3. クレジットカード清算の都度購入制度

なお、万博のチケットは、2000万枚の販売予定のうち約60%(1200万枚)がEXPO2015のウェブ、コールセンター、窓口を通した直接販売、40%(800万枚)がスポンサー・協力企業、世界の旅行業者など、第3者を通じた販売となる想定。様々なチケット価格が設定予定で、1日券、2日券、3日券、夜間券、大人、子供、家族など利用者に応じて選択が可能となるとなるという。さらに、通常のチケットの他、プレミアム・パッケージも用意しており、付加サービスとしては、ウェルカムサービス、ガイドツアー、優先予約、ナイトショー予約、食事やワインテイスティングなどの手配が可能となる。

その他のチケットの詳細や、販売契約などについては後日、さらに発表される予定だ。各種の旅行業界からの問合せは以下のとおり。

  • 詳細が明記された英文資料・販売契約申請書:イタリア政府観光局TEL:03-3451-2721/ tokyo@enit.it
  • 販売に関する問合わせ: EXPO2015 ticket.resales@expo2015.org

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…