スカンジナビア航空、羽田/ストックホルム線の開設に意欲、ANA国内線の路線網に期待で

Annica Ahlberg-Valdna

スカンジナビア航空が羽田空港への就航に対して強い意欲をみせている。このほど同社CEOのリカード・グスタフソン氏が来日。同氏は、日本就航から65周年を迎える記念イベントで、羽田/ストックホルム線の実現に向けての活動を活発化させていることなど同社の戦略を明かした。

同社は近年の厳しい競争環境下で様々なスリム化を実行してきた。こうした中、販売戦略としてはヨーロッパ以遠への乗継ぎ客よりも、スカンジナビアを目的地とする旅客にフォーカスしている。

グスタフソンCEOは、日本と北欧にはIT・医薬・通信など分野で共通の先端ビジネスが存在することから、今後もビジネス渡航が活発化していくと予測。レジャー分野では、北欧から日本への訪日旅行意欲が高い点を指摘した。特に日本のスキー場がスカンジナビア各国の人々から注目を浴びているという。

こうしたスカンジナビア/日本間の渡航需要の高さから、同氏は「今後も日本路線に注力していく」考えを表明。そのために、旅客の利便性を高めるためる一環として日本国内の乗継ぎ路線を増やしたい考えだ。スターアライアンスに加盟する同社は、日本国内線では同アライアンスのANAで接続できる路線網に期待。そのため、ANAの地方路線が充実する羽田空港を重視しているということだ。同氏は「2019年までに羽田の発着枠を増やし、2020年には就航したい」と話した。

一方、新規就航が航空会社にとって大きなリスクである見解も。グスタフソン氏は、新規就航が路線ネットワークの構築で他路線にも影響する点や、1路線開設に必要な航空機が2機・3億米ドル投資となる点も指摘。競争が激化する環境下で、航空会社にとって新規路線は慎重な判断が必要であることも強調した。


デジタル化の推進へ投資継続、オンライン・チェックイン利用は6割に

同社は、今後の戦略の中でデジタル化にも注力する考えだ。旅行者の予約・変更、社内の自動化・効率化などに投資を継続する。これまで、「お客様の時間を無駄にしない(グスタフソンCEO)」ために進めてきた自動化で、現在、同社顧客の6割は空港到着前にオンラインでチェックインを済ませているという。預け荷物のセルフ化も進み、現在の利用率は約50%。今後も、こうした自動化などの面で利便性を高める。

また、4月には機内CAらにiPadを支給した。CAらがiPadを活用して顧客情報を把握することでサービス向上につなげていくという。旅客の履歴などを機内で把握することで、顧客とパーソナルなコミュニケーションを実現。ロストバゲージなど発生を、機内で伝えることができるなどメリットが高い点で、グスタフソンCEOは自信を見せている。

トラベルボイス編集部 山岡薫

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