エールフランスCEOが語った、アジア/欧州間の航空需要の拡大、日本路線重視で新ファーストクラスを投入

エールフランス航空は、2026年3月19・20日の2日間、東京・渋谷で特別展示イベント「AIR FRANCE, ELEGANCE IS A JOURNEY」を開催する。これあわせて同航空アンヌ・リガィユCEOがパリから来日。イベント前夜に開催されたお披露目会で同社の日本およびアジアへの戦略方針や、現在の複雑な国際情勢下における需要動向、中東問題や燃料費高騰への対応などを語った。

同社では、現在、中東路線は運休しているところ。その一方で、リガィユCEOは「アジアでは需要が増加している。シンガポール、東京、デリー、ムンバイ、バンコクなどで増便や大型機材の投入を行っている」と明かし、柔軟かつ戦略的に自社の供給源を振り向けている姿勢を強調した。

その背景については、「湾岸系航空会社が供給を回復していない中で、アジア/欧州を直接つなぐポイント・ツー・ポイントの需要が伸びている」と説明。今後の需要の見通しについては、「アジアの需要は今後2か月は成長が見込まれるが、その先を判断するのは時期尚早」と述べ、慎重な姿勢を示した。

また、中東情勢によりジェット燃料の価格が高騰している点については、「航空会社にとって最大のコストの一つであり、確実に影響はある」としたうえで、「当社は約70%をヘッジしている」と説明した。そのうえで、「影響は中東情勢がどれくらい続くかによる」と述べ、不確実性の高さにも言及した。

現在の為替の影響については、「円安により日本人にとって海外旅行は難しくなっている。一方で、日本は欧州や米国の旅行者にとって非常に魅力的な目的地になっている」と指摘。「日本への旅行意欲は強い」との見方を示した。

新たなファーストクラス座席投入で日本市場に注力

イベント前夜の挨拶で同CEOは、日本市場についても言及した。「東京は歴史的にも重要な市場であり、日本は戦略的マーケット」との位置づけだ。同社は現在、パリと日本を結ぶ路線で週21便を運航し、欧州および世界170都市以上への接続を提供している。また、リガィユCEOは、昨年から日本路線を週3便を増便し、新しいファーストクラスについても「東京を優先的に導入した」と話し、日本市場への投資を継続していることを強調した。

羽田路線に投入された新ファーストクラスの座席

2026年3月から羽田路線に毎日運航で導入される新ファーストクラス「ラ・プルミエール」は、ボーイング777型機に4席配置。従来比25%増の3.5平米の広さを誇り、5つの窓を備えている。機内では三ツ星シェフ監修の料理や高級シャンパンなどが提供される。

この導入に合わせ、プライバシーを高めた新ビジネスクラスや、快適性を向上させたプレミアムエコノミーなど、機材全体の座席の入れ替えも実施された。また、同社では2026年末までに全機材に高速Wi-Fiスターリンクを導入する予定もある。同社では、機内体験の向上に向けた投資を加速していく方針だ。

ファビアン・ペルースカスタマー・エクスペリエンス上級副社長(左から2番目)も来日。イベントでは、ラ・プルミエールキャビンを一般向けに初公開し、機内体験を象徴するテーブルウェアやトラベルアクセサリーも展示

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