北海道新幹線の開業効果、国内観光客は純増、訪日客は頭打ち -日本銀行函館支店

日本銀行函館支店が発表した「北海道新幹線の開業効果とその波及」によると、2016年3月26日の開業を受けて、函館の主要観光スポットである五稜郭タワーや函館山ロープウェイの利用者数が、前年を上回る推移となっている。

利用客の内訳は国内客が多く、なかでも新幹線のルートである関東や東北地方からの旅行者が大幅に増加。個人旅行、団体旅行とも、それぞれ増加している。函館空港の利用客数も大きく減少しておらず、日本銀行函館支店では新幹線利用客分が純増したとの見解だ。

発表資料より

また、主要ホテルや旅館の宿泊客数も2016年6月には前年比17%増に増加。ただし、夏のピーク期にはキャパシティや人手不足がボトルネックとなり、宿泊予約を断っている施設もあるという。

発表資料より

一方、この数年増加傾向にあった訪日外国人客は横ばいの動きで、北海道新幹線の開業効果はインバウンドには及んでいないようだ。中国国際航空や中国東方航空の運休や復興航空、エバー航空の減便など、国際線直行便の座席数減少の影響が大きく、これら2016年上期に生じた運休・減便は函館館内の訪日客数を1割強押し下げるインパクトがあったという。

発表資料より

日本銀行函館支店では観光サービスについて、観光資源と交通手段、宿泊施設の3つが揃って需要を生み出す複合消費財であるとし、同地域の観光業の課題として(1)新幹線開業効果を一過性に終わらせない定番観光地としての定着化、(2)繁閑ギャップと滞在期間の短さの克服、(3)滞在中と帰国後の消費など稼ぐ力の強化、の3点をあげている。

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