訪日旅行の経験者9割超が自国語の防災アプリを希望、被災時に最も困ることは「日本語への通訳」

NTTレゾナントの「goo」防災タスクフォースは、訪日旅行者数の上位3市場である中国、韓国、台湾の訪日旅行の経験者と日本人に対し、防災意識に関するアンケート調査を実施した。

これによると、訪日旅行の経験者の91.8%が、自国語に対応した防災アプリのダウンロードを希望しているという結果に。日本で被災した場合の対処方法については、50.1%が「なんとなく知っている」と回答。ただし、日本で被災した場合に最も困ることでは、「日本語への通訳」(17.9%)が最多となっていることから、NTTレゾナントでは被災した場合の情報収集に備えたい意向が想定されるとしている。

また、過去の大規模災害の印象が訪日旅行の障害となる可能性については、48.3%が「多少なる」と回答。「とてもなる」とあわせると半数強の56%に及ぶ。これを踏まえNTTレゾナントでは、防災面でのフォローの重要性が高まっているとしている。

このほか、「避難袋の準備」や「防災情報の収集準備」など、防災への取り組み状況については、中国が8項目中6項目で1位となり、最も防災意識が高いことが判明した。特に「被災時における家族間での連絡方法」や「家族間での避難場所の確認」などは実施率が半数以上となり、家族全員での安全な避難に対する意識が強い。

なお、NTレゾナントでは2016年11月に「goo防災アプリ」」をリニューアル。主要コンテンツを英語、中国語(繁・簡)、韓国語の多言語対応とした。また、安否情報サービスを用いた安否確認や、避難所マップも多言語対応し、訪日外国人が利用しやすい構成に刷新した。

「goo」防災タスクフォース調べ


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