別所温泉の老舗旅館「柏屋別荘」が破産開始、負債総額は約10億円 ―東京商工リサーチ

東京商工リサーチによると、長野県上田市別所温泉の柏屋別荘が2017年4月24日、長野地裁より破産開始決定を受けた。負債総額は約9億9500万円。

同社は1910年に旅館「臨泉楼 柏屋別荘」を創業。木造建築の施設や温泉が人気を誇る老舗温泉旅館で、その景観は上田市景観賞も受賞していた。

2004年のピーク時には売上高約3億6500万円を計上していたが、その後国内景気の低迷などにより利用客が減少。設備投資のコスト負担が利益を圧迫する状況になっていた。今期も業績が上向くことがなく、2月末に事業停止の措置に至った。

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