中国メッセージアプリ「WeChat」、豪州や英国など観光局と提携、中国人ユーザーにデジタル観光マップを発信へ

中国のモバイル向けソーシャルアプリ、ウィーチャット(WeChat)は2017年11月30日から、オーストラリア政府観光局、英国政府観光庁、ドバイ政府観光局と提携し、中国の旅行市場向けに観光情報を発信する「シティ・エクスペリエンス・ミニ・プログラム」を開始した。WeChat利用者向けの旅行サービス拡充と同時に、海外サプライヤーや観光局向けに、中国の消費者に直接リーチできる双方向プラットフォームを提供するのが狙い。

ドバイ、ロンドン、シドニーの各都市観光当局は、シティ・エクスペリエスで提供するコンテンツとしてデジタル版ガイドマップを用意。これをWeChatアプリ経由で中国人旅行者に提供し、現地を散策する際や、文化や歴史に関する公式情報の収集に役立てる。

中国からのアウトバウンド旅行市場が、2022年までに2016年の倍に達すると見込まれるなか、WeChatでは、シティ・エクスペリエンスを海外旅行情報の有力なプラットフォームとして育てたい考え。観光局に加え、現地の観光アトラクションやお店などにも、中国市場獲得に役立つツールとして訴求していく。

テキスト情報や地図に加え、画像やオーディオガイドを使い、現地を疑似体験できるコンテンツも用意。旅行を計画中の利用者が、アトラクション、レストラン、ショップなどを現地到着前にチェックできる内容を目指す。またアトラクションごとに、所要時間の目安、住所や連絡先、モデルコースなどの情報を提供し、具体的な旅程のプランニングにも役立つよう工夫した。

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