Trip.com決算2020、第4四半期は国内旅行の復活で黒字確保、通期売上は5割減、個人旅行シフトの傾向

トリップ・ドットコム・グループは、2020年度第4四半期および2020年度(2020年1月~12月)の営業実績を発表した。第4四半期では、中国国内で新型コロナウイルスの感染が抑えられ、国内旅行が回復したことから、売上高は前年同期比40%減の50億元(約830億円)となった。これにより、通期の売上高は前年比49%減の183億元(約3040億円)を計上した。

売上を部門別に見ると、宿泊予約は第4四半期で同24%減の22億元(約360億円)、通期で同47%減の71億元(約1180億円)。交通チケットは第4四半期で同51%減の17億元(約280億円)、通期で同49%減の71億元(約1180億円)。パッケージツアーが第4四半期で同67%減の2億6200万元(約43億円)、通期で同73%減の12億元(約200億円)。コーポレートトラベルは第4四半期で同17%減の3億700万元(約51億円)、通期で同30%減の8億7700万元(約146億円)となった。

パッケージツアーの減少率は第4四半期、通期とも宿泊予約の減少率を大きく上回っていることから、個人旅行が増加していることが推察される。

同グループではコロナ禍で経費削減に取り組み、通期の商品開発費は同28%元の77億元(約1280億円)、売上高の42%に抑えた。また、販売マーケティング費も同53%減の44億元(約730億円)に抑制した。

しかし、第4四半期の営業損失は1億6000万元(約27億円)となり、前年同期の5億8000億円(約96億円)の営業利益から大幅に落ち込み、通期でも前年の50億元(約830億円)の利益から14億元(約232億円)の損失に転落した。

その結果、第4四半期は10億元(約166億円)の当期利益を確保したものの、通期では前年の70億元(約1162億円)の黒字から32億元(約531億円)の赤字に転落した。

※人民元円換算は1人民元16円でトラベルボイス編集部が算出

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