ANA、日本貨物航空を完全子会社化、将来的には貨物事業と統合・再編、世界9位の輸送規模に

(c) stock.foto

ANAホールディングスは、日本貨物航空(NCA)のすべての株式を日本郵船から取得し、子会社化する。ANAホールディングスでは、中期経営戦略「2023-2025 年度ANAグループ中期経営戦略」の中で、中核事業であるエアライン事業の利益最大化を目標に掲げ、貨物事業の拡大をその重要な手段の一つとして位置付けている。

ANAホールディングスは過去、NCAの経営に参画。現在もNCAとは航空機整備部門における業務協力、両社運航便での共同運航(コードシェア)や連帯運送を柱とする戦略的業務提携に関する覚書を締結している。

将来的には、ANAグループの貨物事業との統合・再編を進めることで、収益性を高めていく方針。

NCAの2022年3月期の連結売上高は1893億円。613億円の純利益をあげている。ボーイング747-8Fおよびボーイング747-400Fを計15機保有。2021年の輸送重量規模は42位。世界13位のANAと合わせると、世界第9位の規模になる。直近の日本発着(2022年10月~2023年1月)のシェアは両社合わせて約25%。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…