スペイン消費者権利省は、民泊エアビーアンドビー(Airbnb)に対して、既存の規則に違反しているとして、6万5000件以上の観光目的の短期宿泊賃貸(STR/short term rental)物件をプラットフォームから削除するよう命じた。
スペイン政府、各市議会、地方自治体は、エアビーやブッキング・ドットコムなどのプラットフォームに掲載されている観光目的の賃貸物件、STRの取り締まりを強化しているところ。当局は、STR物件が、観光客の過剰な流入を引き起こし、住民の住宅不足や家賃高騰の原因になっていると主張している。
同省の発表によると、削除対象となったエアビーの物件の大半には営業許可番号が記載されておらず、所有者が個人か法人か、明記されていない物件もあったという。パブロ・ブスティンドゥイ消費者大臣は、今回の措置について、観光目的のSTR事業における「杜撰な管理」と「違法性」を根絶し、「住民の住宅賃貸を容易にし、消費者の権利を保護するもの」とコメントしている。
バロセロナのジャウメ・コルボニ市長は2024年6月、2028年までに観光目的のSTRを全面的に禁止すると表明している。
※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。