関空、「国家戦略特区」へプロジェクト提案、医療機器分野の輸出拡大などで

新関西国際空港株式会社は、国が日本再興戦略の要として進める「国家戦略特区」募集事業において、関西国際空港(KIX)を活用した成長プロジェクトを提出した。国際物流の拠点としての環境を整備し、国際医療リペアセンターにおけるアジアの拠点となることで、グローバルビジネスの活性化を図る「グローバル・サプライチェーン」プロジェクトと、空港での水素エネルギー活用で水素関連産業の世界市場を獲得する「スマート愛ランド構想・水素グリッドプロジェクト」の2つが骨子。プロジェクトは大阪府・大阪市・関西経済連合会と連携を行っており、それぞれが国に同様の提案を行っている。2013年9月11日に発表した。
航空貨物と親和性の高い成長産業の拠点立地を進め、国の成長を目指す「クローバル・サプライチェーン」プロジェクトでは、手始めにアジア市場において需要拡大が見込まれる医療機器分野において着手。航空ネットワークや立地の優位性といった関空ならではの利点と、日本の高い修理技術を活かし、医療機器のリペアニーズを日本に取り込む。さらに、この新たなビジネスモデルの確立を通じて、国の医療機器輸出量拡大にも寄与する。
まずは貨物取扱量を20万トン増やし、企業誘致を積極的に行う。医薬品、医療機器、再生医療の医療関連産業の市場規模を2020年に現在の12兆円から16兆円へ拡大。2020年に農林水産物・食品の輸出額を4500億円から1兆円に拡大させる計画だ。また、プロジェクト実現のために必要な輸出における手続きや制度の簡素化などの規制緩和や、税制優遇措置などを国に要望している。

一方、「水素グリッドプロジェクト」では、大規模な水素エネルギーの空港施設への導入と同時に、FCフォークリフトなどの水素関連アプリケーション実用化のための実証事業を展開。非常時・災害時にも対応した世界最高水準の安全性と環境性を備えた空港の実現を目指す。また、国のFCシステム・産業用車両などの水素関連産業の世界市場の獲得を図る。

具体的には、FC産業用車両の開発・実用化を実施。関西国際空港の貨物施設へのFC産業用車両の積極的な導入を進め、将来的に関空の全構内車両について、完全FC化を目指す。空港ターミナルビル等への水素エネルギー供給、水素ステーションの整備、関西空港・伊丹空港間におけるFCリムジンバスの導入などを行う。貢献度として2020年までに空港内CO2排出量を現状の20%削減することを掲げ、水素インフラ整備・運用に係る規制緩和や税制優遇を求めている。



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