生成AI経由のEC流入が302%増、消費者の購買プロセスは「会話」が軸に ―ユーロモニター調査

英国の市場調査会社ユーロモニターインターナショナルが実施した「ボイス・オブ・ザ・コンシューマー:ライフスタイルサーベイ」2025年版によると、生成AIプラットフォームが情報探索から購買に至るプロセスで主流となりつつある。2025年には生成AIプラットフォームからECサイトへの流入が急速に拡大した。調査結果によると、AIとの会話経由によるECサイトへの流入アクセス数は、前年比で302%増加。他の経路からの流入アクセス数の32%増を大幅に上回った。

この調査は、世界40カ国、各国約1000人を対象に実施したもの。このなかで「少なくとも月1回は生成 AIツールを使用する」と答えた人の過半数が、ChatGPT、Google Gemini、Perplexityといった生成AIツールを情報収集やアドバイスを得る目的で利用している。

こうした動向を受けて、ユーロモニターでは、従来の「閲覧数のシェア(どれだけ多く表示されるか)」から、AIやユーザーとの「会話のシェア(どれだけ対話の中で言及・推薦されるか)」を争う構図へと軸足が移りつつあると指摘。2028年までに5950億米ドル(約92兆円)を超えると予測される世界のEコマース市場にも大きな影響を与えると予想している。

キーワードを入力して商品一覧をスクロールするという従来の操作から、自然言語で質問し、文脈を理解した正確な回答を期待する「会話型プラットフォーム」へと変化する中で、同社のグローバル・インサイト・マネージャー(Eコマース担当)のラビア・ヤスメーン氏は「従来の検索では、ブランド力の強い企業はSEOや検索連動型広告、リテールメディアを活用することで、有利な表示位置(検索上位や広告枠など)を確保することができたが、AIが生成する回答の中では、市場リーダーであっても表示位置は保証されない」とコメントしている。

※ドル円換算は1ドル155円でトラベルボイス編集部が算出

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