シュノーケリングでアシカやジンベイザメと遊ぶ ーメキシコ・コステル海の旅(前編)

ダイバーの聖地でノンダイバーが楽しめる体験の数々

世界中のダイバーが憧れるメキシコ・コルテス海。この海域は、世界のダイビングスポットとしてダイバー憧れのエリアだ。現地旅行会社のクラブ・アズールによると、日本人の富裕層ダイバーにも有名で、個人旅行で訪れる旅行者が多いという。

メキシコ本土とババ・カリフォルニアに挟まれた紺碧の海は、ダイビングなどの海のアクティビティの他にも、他の土地ではなかなか遭遇できない驚きと感動の体験が目白押しだ。今回は、前編として海上での体験を紹介する。(後編は無人島を紹介)。


南ババ・カルフォルニア、旅情くすぐる港街ラパスから「バレンティーナ号」に乗船して、太陽が眩しいコルテス海に乗り出した。ダイバー憧れの海なら、シュノーケリングでも楽しいはず。その予想は、アシカが体にぶつかるほど近づいてきた時に確信に変わった。

▼アシカやジンベイザメと友だちに!? 

シュノーケルでも楽しめる、驚きの体験

ラパスを出航したダイビングクルーズ船バレンティーナ号はコルテス海を北上、穏やかな海を1時間ほど走ると、切り立った岩壁の頭の上に雪が積もったように白くなった岩礁に着いた。「白く積もってるのは鳥の糞だよ」と地元ダイバーショップ・ファン・バハのガイド、ロレンソが流暢な日本語で教えてくれた。この岩礁群ロスイスロテスが、アシカ(カルフォルニア・シーライオン)のサンクチュアリー。350〜400頭がコロニーを形成しているという。

岩壁に近づくとアシカが出迎えてくれる

沖にアンカーを落としたバレンティーナ号からゴムボートに乗り移り、岩礁まで向かう。近づくに連れて、アシカたちの咆哮も大きくなってきた。無数のアシカが岩礁のわずかな縁に上手に巨体を乗せて日向ぼっこ。ボートが接近しても全く逃げず、あいさつしているかのように首をもたげ巨体を揺らすやつ、ヨダレを垂らしながらだらしない格好で惰眠を貪るやつ、場所争いを繰り広げるやつら、コロニーは賑わっていた。

シュノーケリングを始めて、もっと驚いた。泳いでいるアシカが想像以上に近く、こちらの体をかすめるように横切って行く。「アシカと遊べるのがここの最大の魅力」とロレンソは言うが、こちらが遊ばれている感覚だ。海中には貝殻をオモチャにして無邪気に遊ぶ子どもアシカ。ダイバーにまとわりつくアシカもいる。アシカたちの本音は分からない。しかし、逃げ出すこともなく、危害を加えてこないところを見ると、遊び相手として認識してくれているようだ。

ダイビングではさらにアシカと接近(写真:海洋写真家 杉森雄幸)

翌日、ポイントを移動した。今度はラパス沖。ジンベイザメと遭遇できる場所だ。ドット柄のジンベイザメは、その巨体に似合わずおとなしい性格。大量に発生するプランクトンを求めてこの海域に出没する。ボートの上からその雄姿を眺めることも可能だが、醍醐味はやはりシュノーケリング。海のなかで、ジンベイザメと泳ぎながら圧倒的な迫力を間近に見ることができる。しかし、やはり泳ぎは早い。姿を見つけて、飛び込んでも、なかなか追いつけない。それでも、何度かチャレンジしていると、体をくねらせながら通り過ぎるジンベイザメを眼下にとらえた。運が良ければ、大きな口をあけてプランクトンをかきこむ姿も見ることができるという。シュノーケリングでジンベイザメと泳げるのはラパスだけだそうだ。

シュノーケリングでジンベイザメと並走も(写真:石川肇)

コルテス海の主役たちには、このほかハンマーヘッドシャーク、ナイトモブラ(チビマンタ)、ザトウクジラ、シロナガスクジラ、シャチなど季節によっていろいろ。「おもしろいでしょ」とロレンソ。狭い海域に豊かな海洋自然。ダイバーだけでなく、ノンダイバーにとっても確かにおもしろい場所だ。

コルテス海は夕焼けだけでなく朝焼けも印象的

▼メキシカン・ホスピタリティを体感、バレンティーナ号

今回乗船したバレンティーナ号は、ダイビングデッキを完備したクルーズ船。トイレ、シャワー、エアコン、液晶モニター、DVD デッキなどを備えたキャビンが10室(各2名)、広々としたリビング&ダイニングエリア、トップにはジャクジーもあるサンデッキと快適な居住性でダイバーやノンダイバーたちを迎えている。

船上での食事も旅の楽しみ

ローカルビール、テキーラ、ソフトドリンク、コーヒー/ティーなどのドリンク、1日3食は料金にオールインクルーシブ。同乗のメキシカンシェフがメキシコ料理などを用意してくれる。夜はサンデッキでタコスパーティー。船上でメキシコらいしい夜を楽しむこともできる。スタッフは、キャプテンのミゲールをはじめ総勢9名。みんな陽気なメキシカンで、メキシカン・ホスピタリティーで船の旅やアクティビティーをサポートする。

陽気なメキシカン・ホスピタリティー

バレンティーナ号は、8月下旬から11月第1週まではラパスを拠点として北上、今回の前後編で紹介したコースを辿る。11月下旬から翌年夏前までは(2014年は6月にドッグに入る予定)、カボサン・ルーカスから南下し、ソコロ諸島へ向かう。チャーターにも対応できるので、グループにも対応可能だ。

後編に続く>>> 

世界遺産の無人島で過ごすリゾート体験 ーメキシコ・コステル海の旅(後編)(1/16)

  • 取材協力 : アエロメヒコ航空/クラブ・アズール
  • 取材・記事 : 山田友樹

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