業界別天気予測、旅行、ホテル・旅館業界は「薄日」で堅調さを維持

帝国データバンクが発表した、2013~2014年度「業界天気図」調査で、旅行業界の2014年度の予報は「薄日」となり、前年に好転した堅調さが維持される展望となった。東京オリンピック決定で注目度が高まり、外国人観光客のさらなる増加が見込めることが要因と見る。

また、ホテル・旅館業界も「薄日」の予報。2013年度の結果も「薄日」だが、予報時点の「小雨」からは改善した。旅行業界と同様に東京オリンピック開催による好影響に加え、景況感の回復による旅行需要の回復や、宴会・婚礼需要が持ち直す見込みだという。

航空業界(旅客輸送)は引き続き「小雨」に留まる見通し。円安に伴う機材費や燃油費の負担増に加え、LCCの攻勢で競争が激化。不採算路線の再編や経営合理化が進むとみる。ただし、羽田国際線の増枠に伴う市場拡大には期待を示している。

▼2014年度は「晴天」が3割超、全体的には停滞感

業界天気図は100業界226分野について、各業界の生産や販売、売上、収益動向などから景況感を総合的に判断。「快晴」「晴れ」「薄日」「曇り」「小雨」「雨」「雷雨」の7段階に分けて集計している。

このうち「快晴~薄日」を「晴天」、「小雨~雷雨」を「雨天」とし、「曇り」をあわせた3分野とした場合、2014年度は「晴天」が8分野増の72分野(構成比31.9%)に増加する見通し。ただし、好転したのは34分野で、2013年度の69分野から半減。横ばいが179分野と40分野増え、約8割を占めた。住宅や自動車などの政府による消費喚起策が行なわれていない業界以外では、消費税率引き上げ後の低価格志向が強まり、影響を受ける業界も少なくないと見ている。


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