成田空港中間決算は増収減益、通期では民営化後第2位の純利益を予測

成田国際空港株式会社(NAA)は2015年3月期連結中間決算を発表した。それによると、総発着回数、国際線外国人旅客、国内線旅客、仮陸揚貨物量でいずれも開港以来過去最高を記録。国際線外国人旅客の増加に伴いリテール事業も堅調に推移したことから、営業収益は前年同期比0.6%増の1,000億円となった。

一方、機材の小型化などにともなう空港使用料収入および給油施設利用料収入が減少。また、国際線日本人旅客の減少によって旅客施設使用料収入も減少したことから、営業利益は同6.0%減の219億円、計重利益は同4.7%減の191億円、中間純利益は同10%減の115億円となった。

事業別に見ると、空港運営事業は、上記の理由から営業収益が同3.2%減の517億円、営業利益が同28.7%減の49億円となり減収減益に終わった。リテール事業は、子会社の物販・飲食収入および一般テナントからの構内営業料収入が増加したことから、営業収益は同8.2%増の312億円、営業利益は同8.0%増の94億円となった。

このほか、施設貸付事業では、営業収益が同0.5%増の156億円、営業利益が同0.2%増の73億円と前年並み。鉄道事業も営業収益が同0.4%増の14億円、営業利益が同0.9%増の3億円と前年並みとなった。

通期の連結業績については、5月9日の前回予想から上方修正し、営業収益1,967億円(前年同期比27億円減)、営業利益350億円(同48億円減)、経常利益293億円(同40億円減)、当期純利益178億円(同21億円減)と予測。減収減益となるものの、当期純利益は民営化以降第2位の水準になると見込んでいる。

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