三井不動産がスマホ活用の多言語翻訳を導入、訪日外国人向けに日本橋の文化体験ツアーなども

三井不動産は、訪日外国人向けのサービスを拡充する。2014年3月から展開する「日本橋おもてなしプロジェクト」を強化、2014年12月6日から多言語による翻訳サービスなど新たな取り組みを始める。コレド室町内の飲食店舗の英語メニューの整備や既存の体験プログラムのコンテンツも拡充した。 *右写真はツーリズムEXPO2014出展の様子。

今回の外国人向けサービスの拡充では、QRコードとクラウドによる翻訳機能を組み合わせた翻訳ツール「QR Translator」を日本橋案内所、福徳神社、コレド室町の7店舗に設置。店舗概要や日本橋エリアの情報を提供する。「QR Translator」は、スマホなどの携帯端末でコードを読み取ると、翻訳文が表示されるもので、今回は15カ国語に対応。都内では、初の試みとなり、使用状況を見て導入店舗の拡大を行っていく方針だ。

また、コレド室町やタワーダイニングの飲食・食物販店舗計60店で英語メニューを整備。日本橋案内所では新たに、常駐する外国人コンシェルジュが利用客の食習慣や食物アレルギーなどを説明できるようにするため、「フードリクエストシート」を作成するサービスを開始。利用客と店舗のコミュニケーションを支援する。

体験型サービスでは、外国人コンシェルジュによる文化体験インフォメーション・ガイド・ツアー「Culture Experience Tour in コレド室町」を増設。2014年10月に再興した「福徳神社」で正しい作法で参拝し、コレド室町の店舗内で日本の文化を体験する約1時間の体験ツアー(料金は1000円)を用意し、2015年1月以降に本格的に催行していくという。

日本の伝統文化である「おもてなし」を気軽に体験できるよう開発した「OMOTENASHI Experience Special Program」では、第1弾で展開してきた着物、お茶、日本橋芳町の芸者による踊りとお座敷遊びなどの文化体験に加え、コレド室町3に店舗を構える和菓子の老舗「鶴屋吉信」の職人による和菓子作りと茶会体験、日本橋室町の寿司店「矢の根寿司」の職人による巻き寿司作り体験の2つの食文化体験プログラムを新設。参加は個別対応によるものとし、日本橋の季節ごとのイベント時にも開催する。

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