ルックJTBが2016年度版を発表、最大11か月先の申込みも可能に、添乗員やタビナカのサービス拡充

JTBワールドバケーションズは、2016年度のルックJTB新商品を発表した。海外旅行復活への機運のなか、新たな施策を数々打つことで前年比111%の125万人の取扱いを目指す。同社代表取締役社長の井上聡氏は、「一定の海外旅行需要の回復を見込んでいる」として、「ホールセールの革新に挑戦したい」と意気込んだ。

井上氏は、苦戦する海外旅行で2015年度の着地見込が113万人になることを説明した。特に、影響が大きかったのはヨーロッパ。前年比72%で大きく苦戦している。一方、増便のあったオセアニア、安定感を見せるハワイは好調だった。井上氏は、来年度は「一定の海外旅行需要の回復を見込んでいる」として全方面で増加を目標に設定。特にヨーロッパの復活には注力をしたい方針だ。

同社が発表した2015年度見込みと2016年度の目標は以下の通り。

JTB広報資料より

こうした目標のもと、新商品では新たな取り組みを数々投入。井上氏は、今期の商品発表にあたり、4つのキーワードを紹介。以下に商品の特徴とともに4つのキーワードを紹介する。


1、ハードからソフトへ -添乗員など人的サービスやタビナカを拡充

パッケージツアーにとって重要な差別化要素となる添乗員、現地ガイド、斡旋スタッフや現地デスクなど人的サービスのレベルを拡充することで「パッケージの価値を再度向上させたい」という。出発前に添乗員に事前相談ができる仕組みや乗継時の緊急コールセンター対象を拡充。コールセンターの電話番号を日程表に記載するなど、きめ細やかな対応をしていく方針だ。

また、タビナカの充実も図る。グアム商品では、従来、オプショナルツアーなどで提供してきた現地の体験を追加代金なしで提供する商品を設定。例えば「子連れ家族で行く満喫グアム」ではココス($89)、フィッシュアイ ディナーショー($88)、グリルランチ($25)、イルカウォッチング($70)、イタリアンディナー($35)など、 $307 相当(3万8000 円相当)をすべて 旅行代金に組み込んだ。


2、間際から先行へ -最大11か月先まで申し込み可能に

過去においては、出発間際に余った座席や客室で安価なツアーを販売することがあったが井上氏は「これを極力避けたい」考え。インバウンド増加によって航空座席の確保が厳しくなりつつある状況もあり、早期予約が有利になるような設定を行う。

具体的には最大11か月先までの申込みを可能にする。予約が取りにくい時期の年末年始でも、5月から予約を可能とした。また、従来、早期割引プランとして90日と60日を設定してきたが、今期からハワイの商品に「120日」を設定。大人1万5000円引き、子ども7500円引きとして、60日・90日よりも割引価格を大きくした。


3、固定から変動へ -価格変動型商品でパンフレットを年6回刷新へ

今季から旅行代金変動商品を本格的に導入する。パンフレットを2か月毎に刷新し、パンフレット毎に「旅行代金有効期間」を設定。有効期間後は、新たな期間と価格を表記したパンフレットを販売店に配置するものだ。

 

4、リスクテイク -チャーター便を大幅増加、2名催行保証でヨーロッパ商品を後押し

2016年度は、航空機チャーター、定期便の座席買い取り、海外ホテルの客室買い取りで積極的に展開をしていく。チャーターでは、昨年5機から今年は17機とする予定。苦戦するヨーロッパ商品などでは、2名催行保証を増やしリスクをとっていく。


今年のデスティネーションクローズアップは「ハワイの島々」

新シリーズに「一度は泊まってみたい世界のホテル」


恒例となっている注目の商品では、今期は「ハワイアンアイランズ(ハワイの島々)」を設定した。ハワイ島・マウイ島・カウアイ島・ラナイ島にクローズアップ。35日前までの予約完了で、島とホノルルをつなぐフライトを午前便・午後便・夕刻便と 3 つの時間帯から時間指定ができるのが特徴だ。

また、早得割引 90・60 に加えて早得割引 120を追加。現地の観光プランでも、90 日前までに予約完了すると、特別価格で利用できるものとした。

また、新シリーズとして「一度は泊まってみたい世界のホテル」を投入。ホテルを「タビナカ」で最も多くの時間を過ごす場所として、観光ではなくホテルに焦点をあてた商品として企画した。こうした各種取り組みで、昨年より1割多い取扱い人数を目指す計画だ。

トラベルボイス編集部 山岡薫


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