年末年始の旅行予測2016、総旅行人数は2.1%減の2995万人、海外は3年ぶりの増加 ―JTB

JTBは2016年12月5日、2016年年末年始(2016年12月23日~2017年1月3日)の旅行動向見通しを発表した。それによると、国内外を合わせた総旅行人数合計は、前年比2.1%減の2994.6万人となる見通し。過去最高となった前年を約64万人下回る予測となった。

そのうち海外旅行は3年ぶりに増加する見込みで、64.6万人と前年比3.3%増となったものの、国内旅行は2.2%減の2930万人。国内旅行だけで66万人減少すると推計されている。

総旅行消費額は、10.4%減の1兆391億円。海外旅行は1.5%減の1337億円、平均費用は4.7%減の20万7000円。また、国内旅行の消費額は11.6%減の9054億円、平均費用も9.6%減の3万9000円となり、いずれもマイナス遷移となった。平均旅行日数は前年比0.2日減の3.6日。

2016年年末年始(2016年12月23日~2017年1月3日)の旅行動向推計値は以下のとおり。

JTB:報道資料より

同社では消費が低調となった要因として、社会経済環境情勢に対する懸念や不透明感があると分析。消費全般の動きが弱く、旅行支出も慎重だとする。また、2016年の年末年始はカレンダーの日並びの関係で、12月23日から25日までの3連休を利用して年内に旅行を終える人も多いのが特徴としている。

また、同社が実施したアンケートによれば、旅行費用は一人当たり「2万円以下」が約半数の49.4%で昨年より6.3ポイント増加。「昨年より遠距離の旅行に行く」との回答は5.2%、「昨年より近距離の旅行に行く」が1.9%。日数については、「日数を増やす」は3.2%、「日数を減らす」は1.3%、「同じ日数の旅行に行く」が9.7%。旅行に行かない理由としては「家でゆっくりする」が5割を超えたという。

海外旅行の動向

海外パッケージツアー「ルックJTB」の予約状況によれば、海外旅行の出発日ピークは長距離が12月29日、30日。ハワイやアジアなど近距離は12月23日の出発も多く、年内帰国も多数みられるという。

方面別では、ハワイのほか韓国、台湾などの近距離のアジア、シンガポールが好調。さらに欧州も昨年に比較すると復調傾向にあり、新規路線が就航したスペインや冬ならではの旅行が堪能できる北欧が人気だ。

方面別の海外旅行人数(推計)では、アジア全体が41.2万人(前年比3.5%増)、北米合計が5.3万人(1.9%増)、ハワイが6.1万人(3.4%増)、グアム・サイパンが3.2万人(±0.0%)、ヨーロッパ合計が5.3万人(3.9%増)、大洋州合計が2.4万人(4.3%増)、その他(中近東・アフリカ・中南米など)が1.1万人(10.0%増)となっている。

アジアの国別推計値は以下のとおり。

JTB:報道資料より

国内旅行の動向

アンケートによれば、国内旅行の交通手段は、「乗用車」が66.9%で最多となったものの、ガソリン代上昇を受け2.1ポイント減少。JR新幹線が1.5ポイント増の14.2%、「高速・長距離バス」が3.7ポイント増の8.1%。従来の航空会社が0.8ポイント減の8.1%に対し、LCCが0.8ポイント増の1.4%と増加。利用宿泊施設では、ホテルが0.4ポイント減の24.3%、旅館が1.6ポイント減の14.2%とマイナス遷移となった一方で、民宿・ペンション・公共施設などは1.7ポイント増で6.1%に。そのほか「実家」は2.3ポイント減の45.3%となっている。

国内旅行の宿泊施設利用状況は以下のとおり。

JTB:報道資料より

なお、JTB国内パッケージ「エースJTB首都圏」の予約状況によれば、国内出発日のピークは12月31日が21.6%で最多。行き先では、クリスマスを含む連休となる12月23日、24日からの3連休も東京ディズニーリゾートや伊豆、箱根などの近場が人気に。また、開業後はじめての年末年始を迎える北海道新幹線を利用する函館や道南エリアが好調という。

アンケートは、全国200地点で15歳から79歳までの男女1200名を対象におこなわれたもの。調査期間は2016年11月2日~11月14日。2016年12月23日から2017年1月3日までの1泊以上の旅行について調査した。

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