世界の旅行BtoB事業で新たな再編、欧州大手「ホテルベッズ」が北米大手「ツーリコ」を買収へ

欧州市場を拠点に、ホテルのB2B事業を手掛けるホテルベッズ・グループは2017年2月7日、北米を拠点に旅行B2B事業を展開するツーリコ・ホリデイズを買収する計画を発表した。ホテルベッズ・グループの米国法人と、ツーリコ・ホリデイズの親会社が合併。この新会社は、ホテルベッズ・グループの100%出資子会社となる。買収総額は不明。

ホテルベッズ・グループのヨアン・ヴィリヤ経営執行役会長は「新たな事業発展の段階へと踏み出したところで、イノベーションに定評があるツーリコ・ホリデイズが当社グループに加わることは喜ばしい」とコメント。両社のテクノロジーと流通ノウハウを駆使し、顧客によりよいサービスを提供できるとしている。

また北米市場に強いツーリコと、スペイン創業で欧州を拠点に世界展開するホテルベッズが手を組むことは、マーケットの地理的な面でも、相互補完の効果が大きいとしている。

合併手続きの完了には、当局の承認が必要となる。当面の間、ツーリコ・ホリデイズの事業はこれまで通り、独立した形で継続。長期的には、最適な形を模索しつつ、事業内容を統合していく見込みだ。

ツーリコ・ホリデイズのユーリ・アルゴフ最高経営責任者(CEO)は「旅行B2B市場における大きな展開であり、顧客であるホテルや旅行会社に、これまで以上のサービスを提供できる。両社はどちらも起業家精神を持ち、ダイナミックでエネルギーにあふれ、目的遂行に邁進する」とコメントした。

ホテルベッズ・グループはOTAや旅行代理店に、ホテル客室などのオンライン・ホールセール事業を「ホテルベッズ」、「ベッズ・オンライン」の2ブランドで展開。2014/2015年度の年商は38億ユーロ、販売客室数は2600万室。なお、同グループは昨年秋に英投資会社シンベンとCPPIB(カナダ年金基金運用公社)からの出資を受け、独旅行大手TUIグループから独立。日本市場においても、継続して積極的な展開を図る方針を明らかにしていた。

ツーリコ・ホリデイズは、北米を拠点に1994年に創業。オンライン・ホールセール事業を軸に、独自のテクノロジー開発も手掛けてきた。現在はホテル、航空券、クルーズ、アトラクション、レンタカー、別荘レンタルなどを幅広く扱い、取引先は世界100カ国・4900社。

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