建設業傘下の旅行会社が中国LCC「春秋グループ」と提携、中国市場狙った民泊など宿泊施設を開発へ

広島の第3種旅行会社GKS.comは、LCC春秋グループの春秋投資日本と、中国人訪日旅行の促進と宿泊施設の開発などの業務提携で、基本合意した。

GKS.comは、増改築に強みを持つ建設事業・ゲンバカンリシステムズが2016年にグループ内に設立したインバウンド事業の旅行会社。2017年9月に中華圏特化型宿泊予約サイト「宿日家(スリージャー)」を開始した。グループ会社のリソースを活かした宿泊事業も行ない、2017年4月にはシェアハウスだった物件を転用し、旅館業許可を取得した「東京櫻子AZABU」を運営している。

一方、春秋グループではさらなる訪日旅行の増加に向け、航空券と宿泊施設とのパッケージ商品で販売できる日本の宿泊施設の確保が必要だった。すでに春秋グループでは同様の目的で、不動産会社との宿泊施設開発や旅行会社との貸切バス会社の新設などを行なっている。

GKS.comと春秋グループとの業務提携の内容は、(1)春秋航空チケットと日本の宿のセット販売(宿泊単独販売も含む)、(2)中国市場ニーズに合わせた民泊施設の開発、(3)中国市場ニーズをとらえた訪日旅行商品の開発、(4)中国国内における日本の宿や地域の魅力の発信。

今後は、GKS.comの宿泊予約サイトでの宿泊施設数の増加と訪日旅行に関する情報発信、春秋航空のチケットと宿をセットにした販売を開始。送客を見込める民泊物件を開発するとともに、国内の地域活性化やインバウンド受け入れに関するサポートにも積極的に取り組んでいく。


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