今年のツーリズムEXPO2018は「観光の未来」示す観光産業見本市に、商談会とテーマ別観光を強化

日本旅行業協会(JATA)と日本観光振興協会、日本政府観光局(JNTO)は、2018年のツーリズムEXPOジャパンの開催概要を発表した。開催期間は、2018年9月20日~23日で、東京ビッグサイト東棟で開催する。来場者数は4日間で、2017年の19万1577人を上回る19万5000人(業界日:5万5000人、一般日:14万人)を目指す。

記者会見でJATA会長の田川博己氏は、今年のポイントとして(1)規模の拡大、(2)新しい旅の提案、(3)国際会議、の3つをあげた。新たな観光テーマや観光のトレンドを捉え、海外、国内、訪日旅行の三位一体で観光の未来を示す、観光産業総合見本市としていく。

規模の拡大では、今年は業界日を展示会場で商談を行なう欧米型展示商談会として2日間とし、セラーとバイヤー数は昨年の991社から1065社、商談件数は6886件から7370件に拡大させる。出展者のビジネス効果を追求し、質の向上を図っていくという。

新しい旅の提案では、テーマ別の展示エリアを拡充し、多様化する旅の見える化を強める。国内・訪日旅行では、酒蔵ツーリズムやアニメツーリズムなど、テーマ性が強く体感できるものを地域と一体となって紹介。また、産業観光を目玉の一つとしてゾーン化し、昨年の10コマから40コマの出展を目指す。海外旅行でもアドベンチャーツーリズムやスポーツツーリズムなど、新しい海外旅行マーケットとして5つのコーナーを新設。地域別からテーマを重視した展示に移行していく。

国際会議では、20か国の観光大臣のほか、日本の2、3の地域の首長も出席。国連世界観光機構(UNWTO)事務局長のズラブ・ポロリカシュヴィリ氏と、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)理事長兼CEOのグロリア・ゲバラ・マンソ氏の、観光の国際組織の両トップが初来日し、「観光で地域創生を!」をテーマに、フォーラムやセミナーを開催する。

また、共催のVISIT JAPANトラベル&MICEマートでは、世界34か国地域から海外380社、国内560社が参加し、1万7000件の商談が行なわれる予定だ。今年は事前アポイントによる商談後に、さらに商談ができる自由時間を拡大し、より自由な商談ができるようにしたほか、開催後のFAMトリップでは、JRの観光列車の乗車体験や東京のナイトライフ体験など、新たな観光体験とともに、東京視察コースも加えた。

さらに、開催初日のウェルカムレセプションは、会場を東京ビッグサイトの西棟に移し、国内、海外、訪日のセラーとバイヤー約3000名が一堂に会する交流の場として開催。関係者のビジネス創出のネットワーキングの場とする。

このほか、日本経済新聞社との共催による「インバウンド・観光ビジネス総合展」では、今年は規模を昨年の1.5倍となる120コマに拡大する見込み。

なお、今年の広報アンバサダーは、「2018ミス日本みどりの女神」の竹川智世氏に決定。記者会見では竹川氏の任命式も行なわれた。

▼写真:左から)日本観光振興協会理事長・久保成人氏、JATA会長・田川博己氏、JNTO理事長・清野智氏、広報アンバサダー・竹川智世氏(ミス日本みどりの女神)

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…