グーグルでタビナカ体験の即予約が実現へ、注目株「Peek(ピーク)」と提携、2300万ドルの資金調達とともに発表

グーグルが、旅行予約サービスへの歩みを、また1歩進めた。米国を中心に、観光アクティビティや体験ツアーのオンライン・プラットフォームを展開するピーク(Peek)は、グーグルとの提携を開始する計画を明らかに。このほど、同社がシリーズBの資金調達で2300万ドルを獲得した内容とともに発表されたものだ。

ピークは2012年、米サンフランシスコで英国出身のルツワナ・バシア氏(現在は最高経営責任者=CEO)とオスカー・ブルーニング氏(同・最高技術責任者=CTO)が創業したタビナカ事業プラットフォーム。体験ツアーなどのサプライヤー向けに、オンラインでの業務管理サービスを提供する一方、一般利用者向けには、米国各地を中心に、ハワイ、メキシコ、欧州ロンドンやパリでのローカル体験がオンライン予約できるウェブサイト「peek」を展開している。現在、予約可能なアクティビティの種類は1万以上。50万件の体験者レビューや星評価も掲載している。

新興勢力ながら、強力な“エンジェル”からのバックアップがあることでも有名。支援者には、ストミニッツ・ドットコムを経て、オンライン不動産サービス「Trulia」を創業したピート・フリント氏、元グーグル会長のエリック・シュミット氏、ツイッターのジャック・ドーシCEOらが名を連ねる。今回の資金調達により、ピークが受けた投資額は累計4000万ドルとなる見込みだ。

主要投資家はスタートアップ投資を手掛けるキャセイ・イノベーション社だが、現地報道によると、カヤック創業者の一人、ポール・イングリッシュ氏など、複数の投資家も参加している。今回の投資に伴い、キャセイ社の創業者、デニス・バリア氏がピークの取締役会に加わる予定。

今回発表された、ピークとグーグルとの連携は、予約サービス「Reserve with Google」の連携だ。グーグルサーチ、グーグルマップ、グーグル・トリップスのユーザーが、ピーク掲載の各種ツアーや体験アクティビティをオンラインで即、予約完了できる体制を整える。グーグルでの露出増に伴い、知名度や利用が拡大すると期待している。

潤沢な資金力を背景に、今後、本格的なグローバル展開へと打って出る可能性を指摘する声もある。予約サービス「Reserve with Google」は、2017年に米国でサービスを開始。日本ではまだ利用できない。

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