【年頭所感】日本旅行業協会 田川博己会長 ―持続可能な開発目標で観光は大きな役割、海外旅行では安全プラットフォームも

日本旅行業協会(JATA)の田川博己会長が2019年を迎えるにあたって年頭所感を発表した

田川会長は、2019年を「チャレンジ&トライの年」と表現。新たに始まる国際観光旅客税(いわゆる出国税)の有効活用案の提言や関西で初開催されるツーリズムEXPOジャパンの実施、各種大型イベントといったさまざまな機会を通じ、観光産業のリーダー役を務めていきたいとしている。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。


2019年 年頭所感 ―2019年はチャレンジ&トライ(挑む)の年

あけましておめでとうございます。

2018年を振り返りますと、海外旅行は様々な事件やリスクにも関わらず伸長し、1900万人に迫る勢いとなりました。一方で国内旅行や訪日旅行は自然災害の影響を大きく受けた年となりました。JATAは「ふっこう割」などの取組みによって観光地の復興にしっかり役割を果たすことができました。

昨年は「備」(備える)年と位置づけ、「国際観光旅客税」の導入や、大型倒産防止のための制度の開始、インバウンドビジネスを健全に発展させるために実施されたランドオペレーターの登録制度などへの対応を進めてきました。幸い、これらについては円滑に実施されてきております。

新たに導入される国際観光旅客税については、訪日4000万人の達成、その後の6000万人の高みを目指すにあたって有効な活用案を提言し続けていく所存です。

成熟した国内市場、急速に発展する国際観光市場の中で、海外旅行については、旅行会社による独自の安全情報プラットフォームを提供することで旅行者の安全・安心に資するほか、若者の海外体験を促すプロジェクトを実施します。国内旅行については、テーマ型旅行商品の開発、長期滞在型企画の実施など新しい旅のカタチを提案していきます。

昨年、ツーリズムEXPOジャパンは、幅広い産業が「観光」の切り口により集う世界最大級の観光博覧会・展示商談会となりました。今年は、初めての地方開催として、大阪万博2025が決定した大阪・関西で開催します。新しいツーリズムのカタチをお見せするとともに、大阪・関西らしい楽しく役に立つイベントを実現します。

さて、今年は様々な行事が目白押しとなっております。国際関係では大阪のG20、横浜の第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の開催、天皇陛下のご退位とご即位、さらにはラグビーのW杯も開催されます。世界の耳目が日本に集まり、双方向交流の気運が大いに高まることが予想されます。更なる交流の促進により相互理解が深まることが、国際平和の実現につながるものと考えております。

また、国連の掲げる持続可能な開発の目標(SDGs)に対しても観光は大きな役割を担う存在となりました。その役割における責任を自覚し、観光産業のリーダー役を務めていきたいと思います。今年の標語は漢字一文字で表すなら「挑」(挑む)。ラグビー精神にあやかって「チャレンジ&トライ」の年にします。

本年も引き続きご指導ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人日本旅行業協会


会長 田川博己

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