HIS、サッカー「リーガ・エスパニョーラ」の公式パートナーに、「VIP席観戦プログラム」販売へ

LaLigaコディナ氏 (左)とH.I.S.山野邉氏がパートナー契約に調印

エイチ・アイ・エス(H.I.S.)は、スペインのプロサッカーリーグ「LaLiga(リーガ・エスパニョーラ)」と、2019-2020シーズンのオフィシャルパートナー契約を締結した。H.I.S.は日本初のオフィシャルパートナーとなる。LaLigaは、1929年にスペインにて設立された世界最高峰のプロサッカーリーグ。最近では、久保健英選手がレアル・マドリード、安倍裕葵選手がFCバルセロナに移籍することで話題となっている。

今回のパートナー契約によって、H.I.S.は一般公式座席に加えて、スタジアム内の特別なエリアから観戦できるVIPチケットと飲食サービスなどをセットにした「VIPシート観戦プログラム」も販売する。また、LaLigaはスポーツチームの運営やエンターテイメントの提供でも世界的な評価を受けていることから、企業インセンティブの送客も想定する。このほか、若い世代へのアプローチとして「サッカー教室」や「サッカー大会」なども企画し、サッカーを通じた交流事業も仕掛けていく考えだ。

契約調印の会見で同社取締役上席執行役員の山野邉淳氏は「単なる旅行会社の仕事としてだけでなく、国が進めるスポーツ基本計画の一助となっていく」と抱負を語った。H.I.S.は、スポーツ観戦を目的とした専門店「スポーツイベントセクション」を立ち上げており、ヨーロッパ5大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランス)を中心に年間約2000名を送客。そのなかでもLaLigaの需要が最も高いという。提携の検討を始めたのは1年ほど前から。山野邉氏は「久保選手や安倍選手の移籍が話題になっており、いいタイミングで提携が実現できた」と今後の販売に期待感を示した。

一方、LaLigaは2年前に日本事務所を開設し、日本市場の開拓に力を入れてきた。LaLiga東南アジア・日本・韓国・オーストラリア地区プロジェクトマネージャーのイバン・コデイナ氏は今回の提携について「LaLigaのブランドを日本で成長させていくもの」と評価。「日本のサッカーファンだけでなく、一般の旅行者もLaLigaを通じて各クラブが所属する街の文化や歴史を楽しんでほしい」と話し、スポーツツーリズムの振興に期待を表した。

会見にはLaLigaアンバサダーで元ブラジル代表MFのジュリオ・バチスタ氏も登壇。LaLigaではセビージャFC、レアル・マドリード、マラガFCでプレーしたバチスタ氏は、「LaLigaでプレーする日本人選手も増えてきた。日本とスペインの交流にとって大きなことだと思う」とコメント。日本人旅行者におすすめのスペインの観光地について、「まずは私がプレーした3都市を勧めたい。アンダルシアのセビーリャは歴史も豊かで人々もおおらか。マドリードは大都市で博物館や美術館など訪れる場所も多い。同じくアンダルシアのマラガでは、特にビーチが最高だ」と話した。

LaLigaとスペインについて語るバチスタ氏

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