JAL子会社「アクセス国際ネットワーク」が営業終了へ、国際線予約システムはGDSアマデウスを推奨、戦略的パートナーシップを締結

JALグループで航空券予約システム「AXESS」を運営するアクセス国際ネットワークは、2019年10月2日に、2021年3月をもって営業を終了することを発表した。同社は、ホームページ上で、今回の営業終了の理由について「高いレベルのテクノロジーとグローバル化を求めるマーケットニーズに対応するため、他GDSとの提携も検討しましたが、結果として将来的に事業継続は困難であると判断いたしました」と説明している。

同時に、親会社であるJALは、欧州拠点のGDS大手アマデウス(Amadeus IT Group S.A)と戦略的パートナーシップを締結した。JAL広報によると、アマデウス社とのパートナーシップは、アクセス国際ネットワークとGDSトラベルポート社が新たな会社を設立する計画が頓挫したことが契機で決まったもの。世界の大手GDS各社が莫大な投資を行って、次々と新製品・新機能を開発するなかで、グローバルGDSとの連携が活路として期待されていた。

JALは今後、日本国内の旅行会社に対して国際線を予約する際にはアマデウスのGDSシステム「セルコネクト」の利用を推奨する。同システムを使うことで、JALが導入済みの旅客サービスシステム「アマデウス アルテア」とリアルタイムな予約情報の共有が可能になる。同社としては旅客のカスタマージャーニーの改善につながることに期待しているという。

アクセス国際ネットワークの営業終了にともない、同社サービスは2021年3月31日までの提供となる。機能・プロダクトごとの終了時期は、今後発表される予定だ。アクセスを通じて提供されるJAL国内線の予約端末は、営業終了後に別手段で提供するが、操作方法は変更しない予定としている。

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