中国国内線は3月上旬から回復傾向、アジアでは47%減に、欧州は依然として94%減

航空データの分析を行うシリウムは、新型コロナウイルス(COVID-19)による世界の航空座席供給量への影響について、2020年4月中旬現在の状況を報告している。それによると、依然としてヨーロッパでは前年比94%減、北米でも同63%減となっているが、アジアでは現在同47%減にまで回復してきている。

報道資料よりこれまでの状況を見ると、今年1月は同4%増だったものの、徐々に航空座席量は減少し始め、2月には中国とアジアで大きな影響が出始めた。アメリカでの急激にな減退は3月中旬から。先行き不透明な状況のなか、当日キャンセルが記録的な量になり、各航空会社は急激な需要の減少への対応に追われた。

世界の航空ネットワークが大きな影響を受けているが、シリウムのチームエコノミストであるピーター・モリス氏は、4月17日行われたウェビナーで、「キャンセルは依然として多いが、3月上旬から中国国内線の便数は徐々にだが回復を見せている」と説明した。しかし、搭乗率はまだ低い状態だという。

報道資料よりモリス氏は「航空業界はこれまで数々の困難に直面してきたが、今回の新型コロナウイルスは、そうした困難の比ではない。中国とアジアでSARSが蔓延した2003年には、発生以前の状況に回復するまで3ヶ月から4ヶ月かかったが、今回はそのときの危機よりも大きい」と話す。

シリウムでは、新型コロナウイルスの影響は少なくとも3ヶ月から6ヶ月に及ぶと見ており、その間、約10兆ドルの航空・観光市場のサプライチェーンや予約システムは大きな打撃を受け、収入源は枯渇するとしている。

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