旅行規制の解除後に、空港でソーシャル・ディスタンスを維持する取組み始動、米国で追跡テクノロジーを活用【外電】

現在、世界中の空港が記録的な旅客の落ち込みに直面している。アメリカ運輸保安庁(TSA)によると、4月20日にアメリカの空港の保安検査場を通過した旅客数は10万人以下。前年同日の約260万人と比較すると、その落ち込みは尋常ではない。

旅客が激減しているなかでも、各空港は新型コロナウイルスの感染防止のため、旅行者間で6フィート(約1.8メートル)を空けるソーシャル・ディスタンスの維持に努めているが、旅行規制が解除され、空港の混雑が戻ってくると、この取り組みはさらに困難になると予想される。

そのような状況のなか、米国の旅行メディア「フォーカスワイヤ」は、行動分析会社iinsideが保安検査場で人と人の平均距離やその距離を維持する時間などを測定する技術を開発している、と報じている。

iisideのサム・カメルCEOは「新型コロナウイルスによって、あらゆるものが混乱しているなか、我々はこれまで考えなかったようなことをしなければならない。既存のテクノロジーでも、これまでとは異なる方法で利用していく必要がある」と話す。

同社は、保安検査場の人の流れを管理する3D LiDARレーザービームを使用している空港に新しいサービスを無料で提供する。現在、同社のこのテクノロジーを活用しているのは、シャーロット、インディアナポリス、ラスベガス、ボルティモア、マイアミ、サンホセなどの空港。

まず、同社は各空港の保安検査場で収集される時間ごとの追跡データから、列に並ぶ人と人との平均距離とその距離がどれくらい保たれているかの情報を提供する。次に、空港と共同でリアルタイムデータを示すダッシュボードと混雑マップを開発する。

既存のLiDAR追跡システムは現在のところ、保安検査場のみに設置されていることから、iisideでは旅客数が回復してきたときには、空港の他の施設でもソーシャル・ディスタンスをモニターするセンサーの設置を希望する空港は増えてくるだろうと見ている。

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