ウィラー、定額制オンデマンド移動サービスを本格展開へ、自宅から2キロ圏を月額5000円で移動

WILLER(ウィラー)は、同社が主催した「MaaS Meeting 2021」で新しいオンデマンド・シェアサービス・ブランド「mobi」を発表した。このサービスは、「コミュニティ・モビリティ」という新しいコンセプトのもと、新しい生活様式の中で増える自宅から2キロ圏でのMaaSを構築するもの。

ウィラーは、2021年3月8日から31日にかけて京都府京丹後市の京都丹後鉄道沿線地域で実証実験を実施。その結果を踏まえて、今年5月から豊島区、渋谷区、京丹後市で順次本格的なサービスを始め、2022年以降他地域へ横展開していく計画だ。

同社代表の村瀬茂高氏は「ニューノーマルでの大きな変化はテレワーク。通勤時間が自分の時間となり、自宅から2キロ圏内で過ごす時間が増えている。時間と場所の価値観を変容が起こっており、ここに大きなビジネスチャンスがある」と、mobiを展開する背景を説明した。

京丹後市の実証実験でのmobi (報道資料より)mobiでは、オンデマンドでミニバンを供給する。村瀬氏は「ライバルはマイカーと自転車」としたうえで、5つの価値を提供していくと紹介した。

まず、運行ルートを最適化することで、天候に左右されず、近いでも地方でも「呼ぶと10分で来る」体制を整える。また、定額料金を導入。本会員の月額は1人5000円とし、同居家族サブスクリプションとして家族会員1人500円で提供する。家族5人の場合、1家族が7000円、1人あたり1400円となる。

2キロ圏内で4~5台の運用を想定し、顔なじみのドライバーが運行する「Myドライバー」をつくることで、利用者の安心安全と信頼性を担保するだけでなく、地域の見守りの役割も果たしていく。

さらに、移動ニーズを効率化し、個人だけでなく法人や自治体での利用も視野に入れる。村瀬氏は「将来的にドライバー不足が懸念されるなか、学習塾、宿泊施設などの送迎を担うことで、事業者のコスト削減にも役立つ」と見据える。また、将来的にはヒトの移動だけでなく、配送・配達などモノの移動にも取り組みたい考えだ。

このほか、2キロ圏を超える場合には、アプリでの複合検索でmobiと公共交通との連携を進めていき、シームレスな移動を実現していく。

ウィラーでは、単独での展開に加えて、「地域にはそれぞれ特性がある」(村瀬氏)ことから、地域オペレーターを募集する。その際には、mobiという名称に、地域あるいはブランド名を冠し「〇〇mobi」として協業を進めていく方針だ。加えて、さまざなサービス事業と連携し、会員特典などを含めたオリジナルプランをつくっていく。

村瀬氏は「これまで交通は移動のツールだったが、これからは街に新たな文化をつくることも要求されてくる。mobiで人と人、人と街をつなぎ、豊かで健康的な暮らしを支援し、地域の安心と環境にやさしい街づくり進めていきたい」と話し、mobiの全国展開に意欲を示した。

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