南紀白浜空港、「顔認証」決済で電子クーポン導入へ、混雑度のデジタル表示も

NECと南紀白浜エアポートは、南紀白浜で行っている顔認証を活用した「IoTおもてなしサービス実証」の一環として、混雑度をリアルタイムに表示する「混雑度表示デジタルサイネージ」と、顔認証決済と連携した電子クーポンを新たに導入する。

混雑度表示デジタルサイネージは3月31日から、電子クーポンは2021年中に順次開始する。NECが和歌山県の先駆的産業技術研究開発支援補助金事業として採択され、実施している事業。実証の期間も2022年3月31日まで延長する。

混雑度表示デジタルサイネージは、NECの「施設IoT・混雑状況可視化サービス」を活用し、南紀白浜空港、アドベンチャーワールド、ホテルシーモアの3施設6カ所に設置する。施設内に設置したカメラで取得した映像を個人特定せずに解析し、10メートル四方の人口密度を計算して3段階で可視化された混雑状況を表示する。4月からはスマートフォンでも混雑度を確認できるようにする。

また、電子クーポンは、以前から販売されていた紙クーポンをデジタル化し顔情報と連携することで、顔認証で利用できるようにするもの。観光客は手ぶらで簡単にサービスを受けられるようになる。NECらは、「新型コロナウイルス感染拡大により減少した観光客を呼び戻すためにも、顔認証やIoTなどを活用し、観光客の利便性を向上させたい」と述べている。

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