北海道ニセコ、今冬の海外からの宿泊予約が好調、日本の入国制限緩和の報道後に急増

外国人観光客に人気の北海道ニセコの今冬シーズン(2022/2023年)の宿泊予約が伸びている。倶知安観光協会の調査によると、2022年5月23日時点での2022年度シーズンの宿泊予約数は2019年度比で63.3%(36.7%減)まで回復した。オーストラリア、シンガポール、香港、米国からの予約が好調だ。

新型コロナウイルスの影響で、パウダースノー人気でインバウンド客が多かった北海道ニセコエリアの外国人宿泊者数は、2019年度比で2020年度は3.3%、2021年度は5.3%と大幅に減少した。2021年5月時点の2021年度シーズンの宿泊予約数も15.7%(84.3%減)と回復には至っていなかったという。

ニセコエリアの冬の宿泊予約の受け付けは例年3~4月に開始する。今冬シーズンは2022年5月20日に日本政府が入国者数の1日あたり上限緩和を発表して以降、急速に増加した。宿泊施設は「規制緩和の進んでいる国からの予約が多い」と喜ぶ一方、「新型コロナのためキャンセルポリシーを緩和しているが、キャンセル発生間が近づくと、予約の出入りが激しくなるのではないか」と緊張が続いているようだ。倶知安観光協会代表理事の吉田聡氏は、「インバウンド客は夏に冬の予定を決めるため、それまでに観光旅行の入国方法を明確にしてほしい」などと訴えている。

調査はニセコエリア(ニセコ町・倶知安町)にある全宿泊施設776軒のうち143軒から回答があり、このうち海外からの予約が多いコンドミニアム型宿泊施設132軒からの回答を基にまとめた。なお、日本政府は5月28日付で新型コロナの水際対策を緩和して訪日外国人観光客の受け入れを6月10日から再開する方針を示している。

冬の予約数(5月23日時点)/俱知安観光協会

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