ツーリズム・イノベーション・アワード2023発表、AIによる需要予測や没入型デジタル体験、個人間取引などが受賞

スペイン・セビリアで2023年10月23日から開催された「ツーリズム・イノベーション・サミット(TIS) 2023」で、今年は5社・団体が「ツーリズム・イノベーション・アワード2023」の表彰を受けた。

バルセロナのランドマークとなった高層ビルの展望台「Mirador Torre Glòries」は、芸術、科学、テクノロジーを組み合わせた空間でユニークな旅行者体験を提供したことが評価され、最優秀顧客体験賞を受賞した。新感覚の展示も設置し、バルセロナの観光を再発見し、そこで学んだことを他の都市にも応用できるユニークな体験を提供している。

最優秀AI・データ分析イノベーション賞は、スペイン・パルマの総合旅行会社「Grupo Piñero」。グループのホテル27軒の顧客の需要予測を、AIを活用してより効率的かつ正確に実施。収益と顧客満足度を最大化した。

最優秀デジタル&イノベーション賞には、ラディソン・ホテル・グループが選ばれた。先駆的な没入型デジタル体験を提供。顧客エンゲージメントを高め、宿泊予約だけでなく、MICEでのコンバージョンを増加させている。

最優秀サステナブル・ツーリズム・プロジェクト賞は、南米5カ国でサステナブル・ツーリズムへの変革を進める地元企業や観光事業者を支援する「Plan 21 Foundation」が受賞した。

最優秀ニュービジネスモデル賞は、払い戻しができない航空券や鉄道のチケット、ホテルの予約、パッケージ旅行などを個人間で取引するプラットフォームを展開するスペインの「Swap Your Travel」が受賞。新たな旅行の二次市場を生み出した。

今年TISのテーマは「旅行革命の出発(Travel Revolution Takes Off)」。世界43カ国から7384人が参加した。また、クラウド、ChatGPT、ビジネスインテリジェンス、VR/AR、Web3.0、サイバーセキュリティ、ビッグ データと分析、マーケティングオートメーション、GIS、非接触テクノロジー、予測分析、人工衛星など幅広い分野から198社が出展した。

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