イタリア政府観光局、観光トップら来日で誘客活動を積極展開、東京、大阪で商談会

イタリア政府観光局(ENIT)ローマ本局からCEOのイヴァナ・イェリニッチ氏、マーケティング&プロモーション部長のマリア・エレナ・ロッシ氏が初来日しプレス発表会を開催した。ENITは、2023年10月26日~29日に大阪で開催された「ツーリズムEXPOジャパン」に大型ブースを出展。現地からラツィオ州、ヴェネト州、シチリア州、プーリア州、バジリカータ州の5州の観光局が参加しており、イェリニッチCEOらの来日は、それにあわせたもの。

イェリニッチCEOは、「日本の旅行者はイタリアの風景や伝統、ワインにとても関心をもってくれており、イタリアにとって非常に重要なマーケット。より多くの旅行者にイタリアに来てほしい」と日本人旅行者への期待を述べた。

また、ロッシ部長は、「2022年には、すでに日本から多くの方にイタリアを訪れていただいた。2024年も日本のパートナーのみなさんと一緒に盛り上げ、さらに日本マーケットを伸ばしていきたい」と意気込んだ。

ツーリズムEXPOには、日本とイタリアを直行便で結ぶITAエアウェイズも個別ブースを出展。現在、週6便で運航する羽田・ローマ直行便を、2024年3月からは毎日運航する予定だ。

東京ではワークショップ開催、オペラコンサートも

また、ENITは10月31日に、東京で「ENITイタリア観光ワークショップ2023」を開催。両国の旅行事業者間で活発な商談がおこなわれた。

同日夜には、イベントに合わせて来日したオペラ財団「アレーナ・ディ・ヴェローナ財団」によるコンサートも開催。同財団は、ユネスコ世界遺産の街・ヴェローナにある古代ローマ時代の円形競技場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」を会場に、毎年夏の野外オペラを開催している。日本市場に向けたプロモーションにも注力しており、同財団マーケティング・マネージャーのアンドレア・コンパヌッチ氏は、「アレーナ・ディ・ヴェローナは、イタリア精神の本質を感じていただける場所。ぜひ日本の皆様にもオペラ祭にお越しいただきたい」とアピールした。

イベントに出席した駐日イタリア大使ジャンルイジ・ベネデッティ氏は、「日本とイタリアは様々な面で価値観を共有しており、両国間の文化交流は重要なもの。コロナ禍を経て、2023年はようやく多くの文化的活動が再開できた。観光をとおして両国間の交流がますます活発になることを期待したい」と述べた。

左から、駐日イタリア大使 ジャンルイジ・ベネデッティ氏、ソプラノ歌手 ラヴィーニア・ビーニ氏、バリトン歌手 ヨンジュン・パク氏、ピアノ奏者 ジェラルド・フェリサッティ氏、アレーナ・ディ・ヴェローナ財団マーケティング・マネージャー アンドレア・コンパヌッチ氏

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