キャセイ航空、世界100都市への就航を達成、日本路線でもサービス拡充、地方路線の拡大にも意欲

キャセイグループのキャセイパシフィック航空と香港エクスプレスは2025年6月、世界100都市への旅客便就航を達成した。直近2年間で30都市、今年は18都市を追加。日本路線では、香港エクスプレスが1月17日に仙台、4月3日に石垣、4月24日に小松、6月27日に宮古(下地島)に就航した。 

※写真は、就航100都市を記念して香港で開催されたイベントの様子。

香港国際空港が昨年末に第3滑走路の運用を開始したことに合わせて、投資も拡大。2024年8月に発表した7年間で1000億香港ドル(約1.8兆円)という投資計画が実行されている。顧客体験の向上と香港の国際航空ハブとしての地位強化に向けた戦略の一環として、機材、客室プロダクト、空港ラウンジをアップグレード。個室型の新ビジネスクラス「アリア・スイート」導入、新型機ボーイング777-9やA330neoの導入などをおこなっている。

日本路線でサービス拡充、地方路線の拡大にも意欲

日本路線においては、2024年に東京で日本就航65周年、2025年は大阪で65周年、福岡で60周年、札幌で35周年と日本各都市での節目の年を迎える。全国6空港から香港へ18便以上の定期便を運航しているほか、大阪、名古屋、札幌の3路線で増便し、利便性の高いネットワーク体制を整えている。

2025年6月末には、都内で一般消費者向けに認知度向上や会員拡大、マイル利用促進を目的とした体験型イベント「キャセイ 夏空まつり」を開催。会場で取材対応した北東アジア地区 総支配人ネルソン・チン氏は、日本路線のサービスや路線をさらに拡充し、満足度向上を図る方針を強調した。

具体的には、2026年から成田空港の自社ラウンジの改修に着手し、アップグレードする。また、日本路線を含む一部に新機材を投入し、フルフラットタイプのビジネスクラス席を導入。さらに、中長期的に空港の発着枠や空港スタッフの人手不足問題などの課題が解決されれば地方路線の拡充も視野に入れていることを明かした。

キャセイ 北東アジア地区 総支配人ネルソン・チン氏

イベントでは、日本旅行業協会事務局長の池畑孝治氏も挨拶にたった(左から3番目)

※香港ドル円換算は1香港ドル18円でトラベルボイスが算出

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